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【LVMH Watch Week 2026新作情報】ブルガリ トゥボガス マンシェット- 戦後ローマの希望を纏う、70年代スタイルのカフウォッチ

LVMH ウォッチウィーク 2026のミラノで、ブルガリは往年の名作を現代に蘇らせた「トゥボガス マンシェット」を発表しました。

1940年代の戦後ローマから生まれ、1970年代に黄金期を迎えたトゥボガス技法。

そして大胆に手首を包み込むマンシェット(カフ)スタイル。

この二つが融合したタイムピースは、ブルガリの歴史と職人技、そして不屈の精神を体現する傑作です。

 

ローマの復興と希望の象徴

トゥボガス (TUBOGAS)

イタリア語で「ガスチューブ」を意味するこの言葉には、深い歴史的背景があります。

1940年代、第二次世界大戦が終結した直後のローマでは、街の再建と近代化が急ピッチで進められていました。

その象徴の一つが、加圧式ガスを送るために街中に張り巡らされたガス管でした。

戦後復興の時代、このガス管はローマ市民にとって明るい未来への希望の象徴となったのです。

Image from the year 1940 of the Bulgari history.

※画像はブルガリ公式ページより引用

ブルガリの職人たちは、この時代の空気を敏感に捉えました。

金属の帯を芯材のまわりに巻き付けて作る独自の技法が、まるで金属を織り上げたようなガスパイプに似ていることから、この技法を「トゥボガス」と名付けたのです。

戦争の傷跡から立ち上がるローマの街と、はんだ付けを一切使わずに柔軟性を実現する革新的な技法。

この二つが重なり合い、トゥボガスは単なる製造技術を超えて、希望と創造性の象徴となりました。

マンシェット (MANCHETTE)

フランス語でカフス(袖口)を意味するこの言葉は、手首を大胆に包み込むカフウォッチのスタイルを表しています。

時計というよりもジュエリーのブレスレットのように手首を飾り、存在感を放つデザインです。

 

70年代の幾何学美が現代に甦る

イエローゴールドのリボンが腕を包む

トゥボガス マンシェットの最大の魅力は、その圧倒的な視覚的インパクトにあります。

イエローゴールドとダイヤモンドがまるでリボンのように腕に巻きつき、鮮やかな色石がアクセントとなって、手首に華やかな輝きをもたらします。

1970年代の幾何学的なフォルムを着想源としたこのカフウォッチは、当時のボールドでアーティスティックなデザイン言語を現代的に解釈したものです。

70年代はブルガリにとって創造性が開花した時代であり、大胆な色使いと幾何学的なフォルムが特徴的でした。

トゥボガス マンシェットは、その時代のスピリットを2026年に蘇らせています。

トゥボガス技法の精緻な職人技

トゥボガス技法の真髄は、その製造プロセスにあります。芯材のまわりにゴールドの帯を巻き付けることで、はんだ付けを行わずに柔軟性のある丸みを帯びたバンドを形成します。

ケースブレスレットを形成するリングは、ひとつひとつ丁寧に成形および研磨された後、チタンブレード芯の上に細心の注意を払ってセットされます。

このモジュール式構造により、モチーフがブレスレット全体にシームレスに一体化し、トゥボガスならではのしなやかさが保たれています。

金属でありながら布のような柔軟性を持ち、手首の動きに自然に追従する。この驚異的な特性こそが、80年以上にわたってトゥボガスが愛され続けている理由です。

色石のアクセント

イエローゴールドの温かい輝きに、鮮やかな色石が戦略的に配置されています。

ブルガリが得意とする大胆な色使いは、このタイムピースにおいても健在です。色石の選択と配置は、ジュエラーとしてのブルガリの卓越したセンスを物語っています。

 

超軽量の自動巻きキャリバー”BVS100 レディ ソロテンポ”

華やかな外観とは対照的に、トゥボガス マンシェットの心臓部には、ブルガリの最新技術が凝縮されています。

BVS100 レディ ソロテンポ - 5グラムの奇跡

BVLGARI / ブルガリ
セルペンティ トゥボガス ウォッチ
103903

価格:お問い合わせください

18Kピンクゴールド製カーブケース
40個のラウンドブリリアントカット・ダイヤモンドをあしらったベゼル
サンレイパターンのギョーシェ彫りが施されたホワイトのオパーリンダイアル

商品詳細を見る

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このタイムピースに搭載されているのは、2025年に「セルペンティ セドゥットーリ」と「セルペンティ トゥボガス」において発表された自社製自動巻きムーブメント「BVS100 レディ ソロテンポ」です。

その驚異的なスペックは以下の通りです:

  • 直径: わずか19mm
  • 厚さ: 3.90mm
  • 重量: 5グラム
  • 部品数: 102個
  • パワーリザーブ: 50時間
  • 振動数: 21,600振動/時(3Hz)

わずか5グラムという羽毛のような軽さでありながら、50時間のパワーリザーブを実現しています。これは、ブルガリがル・サンティエのマニュファクチュールで培ってきた微細機械加工技術の結晶です。

自動巻きの利便性

手巻き式のピコリッシモ BVP100とは異なり、BVS100は自動巻き機構を採用しています。

日常的に着用するだけで自動的にゼンマイが巻き上げられるため、毎日のリューズ操作を必要とせず、より実用的な選択肢となっています。

ジュエリーウォッチとしての華やかさと、日常使いの実用性を両立させるという、ブルガリの哲学が反映された選択です。

 

トゥボガスの歴史:蛇から始まった80年の物語

1940年代初頭 - 誕生

Image from the year 1940 of the Bulgari history.

※画像はブルガリ公式ページより引用

トゥボガス技法は1940年代初頭に登場しました。

当初は蛇そのものを模ったフォルムが印象的なピースとして制作されました。

この時期、戦後のローマで希望の象徴となったガス管から着想を得た名前が付けられ、ブルガリの革新的な技法としての歴史が始まったのです。

1948年 - セルペンティとの出会い

B of Bulgari with watches and necklaces of the heritage collection.

※画像はブルガリ公式ページより引用

1948年、ブルガリは初のセルペンティ ブレスレットウォッチを発売しました。

トゥボガス技巧によるスパイラルを描くブレスレットと幾何学的デザインのダイアルという組み合わせは、デザイン力と匠の技の融合に長けたブルガリの才を象徴する作品となりました。

蛇をモチーフとしたセルペンティとトゥボガス技法の組み合わせは、ブルガリを代表するアイコンとして世界中に知られるようになります。

1970年代 - 黄金期

Serpenti necklace of a heritage collection in yellow gold and diamonds around the neck of a model.

※画像はブルガリ公式ページより引用

1970年代にトゥボガスは、ブルガリの象徴的な作品のひとつとして確立されました。

この時代、大胆な幾何学的デザインと鮮やかな色彩が特徴のブルガリスタイルが開花し、トゥボガスはその中心的な役割を果たしました。

現代 - 進化し続ける伝統

BVLGARI / ブルガリ
セルペンティ トゥボガス ウォッチ
101815

価格:お問い合わせください

18Kピンクゴールド製カーブケース
カボションカットのピンク・ルベライトをあしらった18Kピンクゴールド製リューズ
ギョーシェ・ソレイユ仕上げを施したブラックのオパラインダイアル

商品詳細を見る

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その後もトゥボガスは、リイマジネーションとインスピレーションにより、時として豊かな色彩に彩られながら様々な変容を見せ続けています。

2026年のトゥボガス マンシェットは、この長い歴史の最新章として、70年代の幾何学美と最新のムーブメント技術を融合させた傑作となっています。

 

希望と創造性を手首に

ブルガリ トゥボガス マンシェットは、単なる時計でもジュエリーでもありません。

それは、戦後ローマの復興の希望、1970年代の創造性の爆発、そして2026年の最先端技術が一つに凝縮された、時代を超えた芸術作品です。

1940年代の戦後復興期、ローマの街に張り巡らされたガス管は、明るい未来への象徴でした。

その精神を受け継ぐトゥボガス技法は、はんだ付けを一切使わずに金属に柔軟性を与えるという、不可能を可能にする技術です。

困難な時代にあっても美しさと革新を追求し続けたローマの職人たちの精神が、今も脈々と受け継がれています。

イエローゴールドのリボンが腕を包み、ダイヤモンドと色石が輝く。

わずか5グラムのムーブメントが正確に時を刻み、50時間のパワーリザーブが日常使いの実用性を保証する。

見た目の華やかさと技術的な卓越性が完璧に調和したこのタイムピースは、ブルガリが「ローマのハイジュエラー」であると同時に「スイスのウォッチマニュファクチュール」である証明です。

手首に巻いた瞬間、あなたは80年にわたるトゥボガスの歴史と、戦後ローマの不屈の精神を身にまとうのです。

LVMH ウォッチウィーク 2026で発表されたこの傑作は、過去と現在、そして未来をつなぐ、ブルガリの創造性の結晶と言えるでしょう。

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BVLGARI / ブルガリ

1884年にローマに創業したハイジュエラーであるブルガリは、1940年代よりジュエリー・ウォッチコレクションが誕生し、その後腕時計の製造を本格的に開始した1977年、ブランドとして初めてベゼルにロゴをダブルで刻んだウォッチ・コレクション「ブルガリ・ブルガリ」を発表しました。さらに2000年には、ともにハイエンドなマニュファクチュール(自社一貫製造会社)のジェラルド・ジェンタ社、ダニエル・ロート社、そして選りすぐりのサプライヤーも傘下に収め、本格的なコンプリケーションウォッチの自社開発製造にも注力しています。

この記事の監修者

片山 創一朗 役職: 販売スタッフ

沢山の時計やジュエリーに囲まれて、日々楽しくお仕事をさせて頂いております。すべてのお客様に、素敵な商品とラグジュアリーなお買い物の思い出をお届けできるようお手伝いさせていただきます。皆様のご来店を心よりお待ちしております。

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