記事を御覧の皆様、こんにちは。
アイアイイスズG-Time店の本条と申します。

今回はキングセイコーの新作モデルをレビューさせていただきます！

セイコー・メカニカルのハイエンドとして復刻をして以降G-Time店でも多くの方に好評をいただいているキングセイコー。
KSK、KS1969ときて今回３つめの柱として登場するのがVANACシリーズです！

メーカーのプレスリリース自体は3月くらいに出ていましたが、実機写真等があまりなく実際の色味や着用感が分からない。
という方も多かったのではないでしょうか。

今回、セイコーさんにお願いをしまして発売前のサンプル品をお借りできましたので是非皆様にご紹介できればと思っています。

実機写真もたくさん撮りましたので迷っている方の参考になれば幸いです。

勿論、G-Time店ではご予約の受付も賜っていますので是非ご検討ください。

①キングセイコーとは

まず、キングセイコーとは？というところから。

現在のセイコーのラインナップの中で最もハイエンドな機械式時計シリーズ。
セイコー最高峰の技術を注ぎ込んだ高品質のムーブメントや丁寧な作り込みが魅力です。

またキングセイコーはセイコー販売店の中で最もランクの高いセイコーウオッチサロンでのみ販売が許された特別なシリーズです。

キングセイコーの歴史は古く、戦時中まで遡ります。

当時東京に工場をもっていたセイコーでしたが、戦争疎開として工場の機能の一部を長野の諏訪に移転します。その移転先の「諏訪精工舎」より1960年に誕生したのがグランドセイコーです。

遅れること一年、東京の亀戸にある「第二精工舎」にてキングセイコーが誕生します。

よくグランドセイコーとキングセイコーの違いについて質問をされます。

生まれた場所も違うければ、目指したコンセプトも異なります。
今日、いい時計＝スイスメイドのイメージが強いのは言わずもがなですが、1960年代においてもそれは同様でした。
そんなスイス時計に追いつき、追い越せで究極の精度を求め生産、開発を行っていたのがグランドセイコーです。

キングセイコーは東京生まれのブランドらしい、働く人々に合わせたモダンで風格のあるデザインを追い求めていました。

お互いの良いところを活かし合いながら切磋琢磨していきます。

ちなみに、当時のグランドセイコーはサラリーマンの月給3ヶ月分。
キングセイコーは１ヶ月分。というところからも現在の構図とそこまで変わっていない気がしますね。

そして現在グランドセイコーはセイコーから独立したグローバルブランドとして高い実用性や日本の自然、や美意識を重んじたデザインをベースにラグジュアリー路線を進んでいます。

対してキングセイコーは伝統と最新技術を融合させながら多くの方に愛される実用時計ブランドとしてセイコー・メカニカルを牽引しています。

キングセイコーは多くの方に愛され、惜しまれながらも1970年代に一旦ブランドのラインナップからは姿を消します。
その後はアンティークの市場でも大変人気が高く、復刻限定モデルの発売を皮切りに2022年満を持してセイコーのラインナップに復活をしました。

キングセイコーの歴史や魅力について詳しく知りたい方は下記ブログを御覧ください。

【SEIKO/KING SEIKO】最新キングセイコーの魅力 人気の秘密を徹底解説

2024.8.7(Wed)

記事をご覧の皆様、こんにちは。アイアイイスズG-Time店の本条でございます。今回の時計紹介記事はセイコー機械式時計の最高峰キングセイコーの紹介で […]

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②キングセイコーバリエーション

VANACの登場によってキングセイコーは大きく３つのデザインコード、シリーズに分けられるようになりました。

KSK　初代キングセイコーから継承した力強い風格

1965年に登場した「最もキングセイコーらしい」といわれる「KSKデザイン」を受け継いだ風格ある力強いデザインが特徴。

12時位置のライターカットやエッジを効かせたシャープなケーススタイリング、直線的なラグはKSKらしいデザインの一つ。

1960年代当時評価された視認性や高級感を現代にも引き継いでいます。

KS1969 ヘリテージを進化させた薄型ドレスウオッチ

薄さが際立つ優美でアイコニックなケースデザインが特徴のシリーズ

1969年当時のレトロフューチャーなデザインを踏襲しています。

薄型かつ、しなやかでドレッシーなブレスレットによって着け心地もよくシャツ、ジャケットとの相性も抜群。

現代の東京の風景をダイアルカラーで表現している部分も粋ですね。

VANAC クラシックの可能性を切り開く新たなスポーティーデザイン

キングセイコーのイメージを刷新するような大胆なケースデザインが特徴のVANAC。

1970年代の同名シリーズから着想を得ており、当時も大胆なケースデザインや文字盤カラーでブランドに新たな価値観をもたらし、ユーザー層を拡大しました。

腕時計が個性を演出するためのツールとして認知される時代。

多様化するライフスタイルにおける新たな選択肢に。

③VANACの魅力とは

先述のように1970年代に圧倒的な存在感を放っていた同シリーズを伸びやかなケース、カットガラスやカラーリングといったデザイン表現を再解釈し、スポーティーなモデルに昇華したのが新生VANAC。

ここを見て欲しい！ポイントを一つずつご紹介していきます。

力強いケースデザイン

シンプルな面構成でありながら文字が映るほど丁寧に磨きこまれた鏡面仕上げがダイナミックな陰影を生み出し、存在感を放ちます。

特にラグの部分も磨きと立体感は秀逸です。

角度がある部分も丁寧に磨き込まれています。

鏡面仕上げの面同士が組み合わさってできる角のたった形状やベゼルのない形状も高い技術力の証です。
ガラス面にはベゼルがないことでケースを薄く見せる効果があります。

他のラグジュアリースポーツウオッチにもあまり見られないVANACならではの特徴ですね。

外側に向かってボリュームカットしたデザインも時計を薄く見せるための工夫の一つ。

まるで塊を削ぎ落としたような存在感はめちゃくちゃカッコいいです。

それでもケース経は41mmと腕時計の中では平均的なサイズ感に収まっています。

また活動的に使えるようにスペックアップされた点も魅力。

アクティブな日常シーンでも使用できるようにオリジナルモデルの日常生活用防水から10気圧防水にスペックをアップデート。

さらにJIS1種の耐磁性能を備え、日常の磁気から時計を保護。

ガラスは内面無反射コーティングを施したボックス型サファイアガラスを採用し、どんな角度からでも正確に時間を読み取ることが出来ます。

リューズも大ぶりで操作がしやすい構造になっているので時間修正や巻き上げもスムーズに行えます。

実用性もしっかりと確保されています◎

立体感のあるインデックスリング

ダイヤルには1970年代当時のモデルのベゼルやカットガラスに着想を得たインデックスリングを採用。
リングの外側は12角形にし、各頂点で輝くゴールドがアクセントに。

リングの上面は砂目調、ダイアル本体は放射パターンと仕上げを分けることで異なる輝きが楽しめ、型打ちで施された分メモリや12箇所のルミブライトと相まって視認線も◎

遠目から見てもキングセイコーだと分かる従来の手法にとらわれないVANACならではのデザインです。

シリーズを象徴するダイアルデザイン

VANACのデザインテーマは「TOKYO HORIZON」キングセイコー誕生の地である東京に広がる壮大な地平線を表現しています。

ダイヤルデザインにも勿論TOKYO HORIZONは反映されています。
地平線をイメージした特徴的な型打ちパターンは伸びやかな印象になるように調整を重ねています。

ダイヤルにグラデーションを取り入れることで奥行きと立体感があり、より洗練された印象に。

12時位置のV字のインデックス、秒針のVのマークが「VANAC」の頭文字を象徴しています。

快適な装着性を追求したブレスレット

特徴的なブレスレットもVANACのために開発された新しいブレスレットです。

コマは横に長く、緩やかに弧を描いており、細部までこだわって丁寧に作り込まれています
横に長いという点は時計業界的にも珍しいVANACならではの形状。

ひとコマは7mmと縦幅が短いのでしなやかに腕に沿い快適な装着性を実現しています。

新キャリバー8L45搭載

VANACには新たに開発された新キャリバー8L45が搭載されています。

セイコーメカニカル最高精度かつ、長時間持続を実現しました。

精度：日差＋10秒～－5秒
持続時間：約72時間

セイコー最高峰の技術を注ぎ込んでいます。

また、キャリバーが新しくなったことでキングセイコーでは初となる裏蓋シースルーバックになりました。
キングセイコーといえば裏蓋の盾マークが特徴の一つでしたがVANACは新キャリバーの動きが楽しめるようにシースルーバック、「裏スケ」仕様に。

回転錘の筋目模様などムーブメントの外観にもこだわっています。

④VANACモデル紹介

新生VANACは定番モデル３型、限定モデル１型がまず初めにリリースされます。
(限定モデルはもう１型あるのですが、ブティック限定なので割愛）

いずれのモデルも時間の移ろいによって変化する現代の東京の景色をダイアルで表現。
定番モデルはそれぞれ「夕暮れ時」「真夜中」「日の出」を表現したパープル、ネイビー、シルバーの３色をラインナップ。

ダイヤルのみならず針やインデックス、インデックスリングとのコンビネーションも見どころです。

夕暮れ時　SDKV001

KING SEIKO / キングセイコー
VANAC
SDKV001

価格：¥396,000（税込）

※2025年7月発売
キャリバー8L45搭載
日常生活用強化防水（10気圧）

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もっとも目を惹くカラーリングは夕暮れ時をイメージしたこちらのモデルではないでしょうか。
キラキラと輝くグラデーションがかった繊細な色合いを楽しめます。

同じ紫でもわずかに異なる色味の紫３種類使い分けるほどのこだわり。

着けるのは勿論、見ているだけでもうっとりしてしまうような。そんな魅力的な仕上がりになっています。

真夜中　SDKV003

KING SEIKO / キングセイコー
VANAC
SDKV003

価格：¥396,000（税込）

※2025年7月発売
キャリバー8L45搭載
日常生活用強化防水（10気圧）

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真夜中の東京を表現した文字盤カラー。

落ち着いた印象でありながら、インデックスリングをグレーにすることでコントラストがハッキリし、しっかりと個性が演出されています。

文字盤は光の加減で青にも黒にも見え、ビジネスシーンやフォーマルな場で使いたいという方には最もオススメのカラーリングです。

日の出　SDKV005

KING SEIKO / キングセイコー
VANAC
SDKV005

価格：¥396,000（税込）

※2025年7月発売
キャリバー8L45搭載
日常生活用強化防水（10気圧）

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眩しい朝日に照らされる都市の輝きを表現。

シルバーのダイアルにゴールドの差し色がなんとも清々しい気持ちにしてくれます。

物凄くゴールドの主張が強いかと言われたらそうでもなく、あくまでアクセントとしてシルバーのダイアルカラーを引き立ててくれています。

オンでもオフでも活躍してくれそうな１本です。

70年代のカラーを復刻　SDKV007限定モデル

KING SEIKO / キングセイコー
VANAC ※数量限定モデル※
SDKV007

価格：¥396,000（税込）

※2025年7月発売
キャリバー8L45搭載
日常生活用強化防水（10気圧）
裏ぶた「LIMITED EDITION」表記
裏ぶたシリアルナンバー入り
世界限定：700本（うち国内：300本）

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1970年代の初代VANACから着想を得たカラーを採用。
ダイヤルのセイコーロゴと裏蓋のキングセイコーのロゴはゴールドで施され、限定品らしい特別感を演出。

ゴールドのダイアルカラーは東京の日の出をイメージしているとこことですが日の出というよりも朝焼け。という表現が正しいかも。

ビンテージカラーがどこか懐かしい限定モデルは必見です。

いかがでしょうか、キングセイコーの新シリーズVANAC。

実はキングセイコーがじわじわ注目されだしてきています。

高い品質や歴史など、高級時計にふさわしい要素を多く備えており、競合他社と比較しても比較的手に入れやすい価格レンジでラインナップされている点は魅力の一つ。

店頭でも指名で見に来られる方が本当に多くなりましたね。

時間の確認はスマートフォンやスマートウオッチで。という方も少なくない世の中で腕時計はファッションであったり個性を演出する道具という側面も強くなってきました。

VANACは遠目からみても一目でそれと分かる圧倒的な個性と存在感が魅力です。

時代やトレンドに左右されず自分の好きなものを身に着けたい。

キングセイコー　VANACオススメですよ。

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[ キングセイコーフェア特設サイト ]