2025年、突如として日本に飛来したスイスの時計ブランド「Furlan Marri（ファーラン・マリ）」。

新進気鋭のブランドでありながら、その趣向は極めてクラシック。
デザイン、仕上げ、遊び心まで抜かりなく高クオリティなのに、それに（良い意味で）似つかわしくないリーズナブルな価格設定。

その歴史、概要を把握したい方はまずこちらをご覧ください。

【日本初上陸】リーズナブルな価格と高品質なクラシック・スタイルを実現するファーラン・マリの歴史と情熱に迫る。

2025.11.21(FRO)

2021年、世界がパンデミックに揺れる中、一つの時計ブランドが静かに誕生しました。Furlan Marri（ファーラン・マリ）は、わずか数年で時計業界に旋風を巻き起こし、同年の […]

READ MORE

遊べるクラシックウォッチ。それがファーラン・マリの真髄です。

先日「FORZA STYLE」にてロック福田氏が取り上げたことでも話題を呼び、現在当店にも多くの問い合わせをいただいております。

今回は、そんなファーランマリの手巻きモデル「ディスコ・ヴォランテ」についてご紹介いたします。

名前の由来は”空飛ぶ円盤”

前衛的なのに、どこか現代建築のようにも見えます。

まず見ていただきたいのは、特徴的なデザイン。

この容姿は20世紀前半、アール・デコ時代のオメガ、ジャガー・ルクルトにも見られる他、ヴァシュロン・コンスタンタンやオーデマ・ピゲのカタログにすら載っている程です。

まさにクラシック回帰。

階段状のステップ・ベゼルにリューズが隠れるようについています。

リューズが多少巻きづらいですが、それもまた個性。

スモールセコンドも6時位置で、非常にシンメトリーでアール・デコな作りです。

ラグも裏に収納され、表からは見えないようになっています。

この丸いケースデザインから、名前はディスコ・ヴォランテ（イタリア語で”空飛ぶ円盤”）。

1930年代当時の同様の容姿のモデルもそう呼ばれていました。

文字盤も仕上げも相まって、小さいのに存在感は圧倒的です。

サイズは直径38ミリ、厚さ8.95ミリ。

薄く小さい。

手巻きのクラシック・ウォッチらしいこのサイズ感がたまらないです。

袖にすっぽり収まるサイズ感。

ムーブメントもこだわりだらけ。

細部までこだわりを感じる仕上げ。

搭載ムーブメントはETA製プゾー7001。

スモールセコンドの手巻きムーブメントです。

ファーランマリは全てのブリッジを新しく設計。

スイス・ジュネーヴにて丹念な面取りが行われています。

自前のジュネーヴ・ストライプとネジのブラックポリッシュも大きな魅力。

圧巻の仕上げです。

プゾーCal.7001に自社仕上げ。ネジのブラックポリッシュが特に美しい…。

ロック福田氏も動画内でおっしゃってましたが、このプゾームーブメントでこの価格帯は安すぎるくらいです。

約42時間のパワーリザーブで2万1600振動/秒と性能も申し分なし。

私のお気に入りポイントはケースバックに刻まれたブランド理念「Crafted with Care/Designed for Details（丁寧に作る、細部までデザインにこだわる）」。

気合いの入る言葉ですが、わざわざ刻印しちゃう遊び心がかわいらしいです。

ファーラン・マリのこだわりと心構えをひしひし感じます。

カラーは現在３色（とスペシャルなオニキス）

ディスコ・ヴォランテのカラー展開は現在３色。

ハバナ（ブラウン）、ヴェルデ（グリーン）、チェレステ（ブルー）です。

そして、オニキスダイヤルにラボグロウン・ダイヤモンドをあしらったスペシャルなモデルも用意されています。

FURLAN MARRI / ファーラン・マリ
ディスコ・ハバナ

価格：¥614,900（税込）

ディスコ・ヴォランテコレクション
38mmケース

商品詳細を見る

FURLAN MARRI / ファーラン・マリ
ディスコ・ヴェルデ

価格：¥614,900（税込）

ディスコ・ヴォランテコレクション
38mmケース

商品詳細を見る

FURLAN MARRI / ファーラン・マリ
ディスコ・チェレステ

価格：¥614,900（税込）

ディスコ・ヴォランテコレクション
38mmケース

商品詳細を見る

シンプルかつラグジュアリー。これはこれで語ることがたくさんあります。

オニキスはまた別の記事でご紹介したいと思います。

FURLAN MARRI / ファーラン・マリ
ディスコ・オニキス・ダイヤモンド

価格：¥858,000（税込）

ディスコ・ヴォランテコレクション
38mmケース

商品詳細を見る

それぞれアウトラインには艶ありのサテン仕上げ、中央はマットな仕上げが施されています。

圧巻の仕上げ。多層構造で、針の仕上げも極めて繊細。

インデックスはアプライド仕様。

やや華やかな文字盤にぷっくりと陰影を与え、建築的なメリハリを感じさせます。

針は真ん中にルミノバが塗布されたシリンジ型。

1930〜70年代に広く採用された針形状で、ミッドセンチュリーな印象を与えます。

ハバナ：中央のサーモンピンクが印象的

レンガ色の空飛ぶ円盤…。このミスマッチ感が最高です。

ブラウンに馴染むサーモンピンクが非常に印象的なハバナ。

レンガ色にも似たカラーリングで、最もミッドセンチュリーな雰囲気です。

厚めのコートをざっくり羽織るだけでサマになります。

文字盤の２色（ブラウン/サーモン）を同色にすることで敢えてメリハリを抑えているのも、クラシックに見えるポイントかもしれません。

ヴェルデ：ナードな遊び心で公私共に使えます

同色のレザー・ベルトが個性的。裏地が濃いめのブラウンなのもポイント高いです。

筆者のお気に入りはこのグリーン。

”ヴェルデ”というのは「若々しく青々とした緑」を指す言葉らしいですが、なんだか落ち着きを感じます。

中央の対照色がクリーム・カラーで、かなりナードな雰囲気です。

個性的なカラーリングですが主張しすぎない、お洋服を気にせず毎日つけたいニクい見た目をしています。

今回はアイビーなブレザー・スタイルで合わせてみました。

小さめのケース径も手伝ってかわいらしく着けられます。

チェレステ：カッチリクラシックで精悍

若々しくも見えます。シブさとのバランスが完璧です。

最も様式美を感じるのはこちらのブルー。

イタリア語で「天空」を意味するチェレステの名がつけられています。

ブルーに精悍さを感じるのは万国共通の理念です。

ビジネス・ライクに着用できるのは言わずもがな。

ワイシャツに収まるサイズ感で、個性的なのにさりげない主張です。

これからの動きに注目が集まる。

知ってほしいし、知られたくないブランドでもあります。

日本上陸から１ヶ月。
ファーラン・マリの動向は日本中の時計ファン、時計コレクターの注目の的となりつつあります。

ロック福田氏の雄弁、そして着ければ分かる確かな完成度。

これらは全て、世界が認めた新進気鋭のコレクターズ・ブランド「Furlan Marri（ファーラン・マリ）」のさらなる躍進の嚆矢でしかないのかもしれません。

ぜひ購入できるうちに、お早めにご検討を。