Ladies Watch Selection2025

Cartier / カルティエ

2025-11-16

カルティエ 王の宝石商、宝石商の王。カルティエが描く時の芸術

1847年、ルイ=フランソワ・カルティエがパリのジュエリー工房を受け継いだその日、後に世界を魅了する伝説が始まりました。

フランス皇帝ナポレオン3世の皇后をはじめ、カルティエは王侯貴族たちの心を次々と虜にしていきます。
3代目のルイ・カルティエの時代になると世界的なジュエラーとして名を響かせ、15カ国から王室御用達の特許状を受けるに至りました。
英国王エドワード7世が遺したとされる「宝石商の王であるがゆえに、王の宝石商」という有名な言葉は、その功績を象徴するものです。

カルティエの時計は、時を知るための道具というよりも、装いを完成させる「ジュエリーのように纏いたい」と感じさせる存在です。
それはジュエリーの名門であるカルティエが、腕時計を「時を身にまとう芸術」として表現してきた証。

今回ご紹介するパンテール ドゥ カルティエとベニュワールは、その哲学を象徴するふたつの名作です。

パンテール ドゥ カルティエ WGPN0048 ― 豹の気高さを纏って

フランス語で豹を意味するパンテールは、カルティエのアイコンとして長く愛されてきました。
1914年に初めて登場したこのコレクションは、ジュエリーモチーフとして数多くのアイテムを生み出しています。

腕時計としての誕生は1983年。
豹の持つしなやかな美しさを表現したカルティエらしい優雅なデザインは、多くのカルティエ愛好家を魅了してきました。

今回ご紹介するミニモデルは、ケースサイズ縦横25 × 19mm。
クォーツムーブメントを搭載したイエローゴールド製で、通常のスモールサイズと同じく女性の華奢な手首に自然に馴染みます。

カルティエの永遠のアイコンであるパンテールは、一時生産が停止された時期もありますが、タンクシリーズと並ぶ人気コレクション。
しなやかに動くブレスレットは指先でなぞるとまるで生きているかのように柔らかく流れます。
磨き抜かれた鏡面の艶、腕に吸いつくようななめらかさは、気高き豹の姿をコンセプチュアルに表現したもの。

イエローゴールドの輝きはジュエリーのように煌めき、いつも腕元に品格を添えてくれるでしょう。
自分らしく輝く女性像、それこそがカルティエが考える女性の美しさです。

ベニュワール HPI01773 ― 描かれる優美な曲線

1906年にデザインされたオーバル型懐中時計を「西洋の浴槽のよう」と形容したことから、このモデルはベニュワールと名付けられました。
ベニュワールとはフランス語で「バスタブ」を意味する言葉です。

プロダクトを一堂にリ・デザインした1973年以来、ベニュワールとして発売されるこの腕時計は、カルティエウォッチの中でも最も女性らしい時計といっても過言ではありません。

まるでジュエリーのカボションを連想させるようなオーバル型のデザイン。
まろやかな曲線を描き、腕に沿う形で優雅に湾曲するベニュワールのフォルムは、まさに包容力のある女性らしさを凝縮したエレガントウォッチの代表格です。

特筆すべきは、ステンレスモデルが一切存在せず、ゴールドをはじめとするプレシャスメタルのみで展開されていること。
リューズはスピネルではなくサファイアやダイヤモンドで装飾され、ハイジュエラーらしい華やかさを漂わせます。

今回ご紹介するモデルは、ケースとバングル部分にダイヤモンドをまとった特別仕様。
ひとつひとつのダイヤモンドが繊細に光を反射し、装う人の仕草まで美しく見せます。
光の加減や腕の動きで表情を変える造形は、まさに「生きるアートピース」。

バングル部分はワンプッシュで着脱可能で、落下の不安がないのもポイント。
細部まで美しさと機能性を追求した、カルティエらしいハイエンドモデルです。

時を超えて受け継がれる、カルティエの精神

カルティエが追求してきたのは、単なる美しさではありません。
それは、時代を超えて愛される普遍的なエレガンス。

カルティエは腕時計の機能についても多く創造しています。
あまり知られていませんが、今は誰もが使いやすいと選ばれるデプロワイヤントバックル、通称Dバックル。
カルティエは「デプロワイヤント バックル」における最初の特許をどのブランドよりも先に1909年に登録しています。

美しいだけでなく、機能的で、そして何より身につける人の人生を彩ってくれる時計を作る。それがカルティエの哲学です。

パンテールが放つ都会的な躍動、ベニュワールが描く穏やかな曲線。
どちらもカルティエが創り出す女性像のふたつの側面。
強く、優しく、そして美しく。それぞれの瞬間を輝かせるカルティエのタイムピースは、まるで自分自身を語るように時を刻みます。

CHANEL / シャネル

2025-11-15

シャネル 自由を纏う、永遠のエレガンス

ガブリエル・シャネルがパリのカンボン通り21番地に開いた「シャネル モード」という帽子専門店は、やがてファッション界に革命を起こし、世界中の女性を魅了するラグジュアリーブランドへと成長しました。

彼女が提示したのは、単なる新しいスタイルではありません。
古い価値観にとらわれない女性像をブランドポリシーとし、喪服用途であった黒い服をリトル ブラック ドレスとして広め、自立した働く女性のためのジャージ素材、ツイード素材のスーツを発表するなど、ファッションの歴史そのものを刷新していきました。

シャネルの時計にはファッションとアートを自在に行き来する美しさがあります。
それはトレンドを追うものではなく、時を超えて自分らしさを表現するための存在。
今回ご紹介するのは、そんなシャネルの哲学を体現する2本、プルミエール リボンとボーイフレンドです。

プルミエール リボン H7942 ― 最初の輝きを、永遠に

1987年、シャネルはメゾンのコードからインスピレーションを得た最初のウォッチ、プルミエールを発表しました。
プルミエールとは、フランス語で「最初の」「第一の」を意味する言葉。

ハイブランドならではの視点で、初めから女性のための時計をコンセプトに創り出されたジュエリーライクなデザインは、腕時計の域を超え、ファッションアイテムとしても優れた役割を果たします。

その八角形のケースは、香水シャネル N°5のボトルストッパーにインスピレーションを得たもので、N°5のボトルデザインはパリのヴァンドーム広場の形に由来しています。

今回ご紹介するプルミエール リボンは、誰もが知るシャネルのアイコニックな腕時計プルミエールを、リボンとして再解釈したモデルです。
小ぶりなステンレススティール製ケースにダイヤモンドをあしらったベゼル。
印象的なのは、その名の通り手触りの良いリボンストラップ。
しなやかに手首に寄り添い、まるで香水のリボンを結ぶような軽やかさ。
時計というより「仕上げのアクセサリー」として身に着けたくなる存在です。

ブラックの文字盤と触り心地の良いストラップが醸し出すのは、シャネルが得意とする「シンプルでありながらエレガント」という美学。
あなたの腕元に品格と華やかさを添えてくれる一本です。

ボーイフレンド H6587 ― マスキュリンに、フェミニンを

ココ・シャネルは、自らのボーイフレンドからヒントを得て、紳士用とされてきたアイテムをレディースファッションに取り入れることで、逆説的に女性らしさを強調するスタイルを生み出しました。
その精神にオマージュを捧げたのがボーイフレンド コレクションです。

縦横27.9 × 21.5mmのケースにギヨシェ文字盤を組み合わせ、クォーツムーブメントを搭載。

ケース素材には、シャネルが独自に開発した18金ベージュゴールドを採用。
角を丸めた八角形のケースラインとシンプルな文字盤が織りなす佇まいは知的でジェンダーレス。
シャネルらしいブラック キルティングパターンのストラップ、リュウズにはオニキスが配されています。

メンズのテーラリングにインスパイアされたフォルムはスタイルを選ばず、控えめでありながら個性を主張します。
ラグジュアリーをさりげなく楽しむ感覚、それこそがボーイフレンドの魅力です。

自由であること、それが最高のエレガンス

ココ・シャネルが生涯を通じて貫いたのは、「女性は自由であるべき」という信念でした。
コルセットから解放され、動きやすいジャージ素材のドレスを着て、黒という色を堂々と纏う。
男性のための素材やデザインを大胆に取り入れ、新しい女性像を提示する。

プルミエールが描く「エレガンス」、ボーイフレンドが表す「自立」。
相反するようでいて、どちらもシャネルが長年大切にしてきた自由な女性像の象徴です。
装いの最後に纏うことで完成するスタイルがあります。

時計は時を刻むだけではなく、あなたの生き方を表現するもの。
シャネルの腕時計とともに、自由で、エレガントで、そして何より「あなたらしい」時間を過ごしてください。

BVLGARI / ブルガリ

2025-11-14

ブルガリ ローマの魂が受け継ぐ、永遠の輝き

1884年、代々銀細工師の家系に生まれたソティリオ・ブルガリがローマのシスティーナ通りに小さな宝飾店を開いたとき、新しい価値が誕生しました。

生まれ故郷のエピルスに伝わる伝統的なギリシャ建築をベースとしつつ、当時の最先端の技術を巧みに取り入れたブルガリのスタイルは革新的で人気が拡大し、やがてブルガリは「色石の魔術師」と呼ばれるまでになります。

ジュエリーのように纏う時計──ブルガリの腕時計には、そんな言葉が似合います。
古代ローマのエスプリと現代的な洗練が溶け合い、ひと目でそれとわかる美しさを宿すブルガリ。

今回ご紹介するのは、ブランドを象徴するセルペンティ セドゥットーリと、光の名を冠したルチェア。
異なる魅力を放ちながら、どちらもイタリアンデザインの優美なエレガンスと無限のクリエイティビティを体現しています。

セルペンティ セドゥットーリ 104062 ― 永遠の再生を纏う

セルペンティ、イタリア語で「蛇」を意味するこの名前は、ブルガリを象徴するアイコンです。
古代ギリシャや古代ローマにおいて蛇は「永遠」の意味を持ち、身につける人を守護する存在として信じられてきました。

2025年の新作として発表されたセルペンティ セドゥットーリは、34mmのステンレススティールケースに新開発ムーブメントCal.BVS100 レディ ソロテンポを搭載しています。

最も魅力的なのは、そのデザインです。
スネークヘッドを思わせるケースと鏡面仕上げのブレスレットが手首に美しく沿い、まるでジュエリーのような心地よさをもたらします。
微かに揺れる輝きは自信を纏うようで、動くたびに時計が生命を宿し、永遠の時を共に歩むパートナーのように寄り添います。

ブラックの文字盤は洗練された知性を感じさせ、どんな瞬間でもオーナーの個性を際立たせてくれるでしょう。

知的な印象と曲線を絶妙に融合させた、ブルガリにしか成し得ないアイコニックな腕時計です。

ルチェア 104290 ― 日本の匠技とイタリアの美が出逢う時

ルチェアというコレクション名は、イタリア語で「光」を意味するルーチェが由来。
今回ご紹介するのは、日本の伝統工芸とイタリアの美学が融合した特別な限定モデルです。

漆芸作家・浅井康宏氏とのコラボレーションによって誕生したルチェア ノッテ デ ルーチェ。

ケース径33mm、自動巻きムーブメントを採用し、機械式を求める方にもふさわしい一本です。

最大の特徴は文字盤です。
燦然と輝く情感豊かな文字盤は、日本の芸術、イタリアのエレガンス、スイスのウォッチメイキング技術が巧みに織り交ざり、比類なき存在感を放ちます。

漆の上に繊細に配置された白蝶貝の何千もの薄片は、ベゼルのダイヤモンドと響き合い、幻想的な世界を描き出します。
この文字盤は京都のアトリエで浅井氏がすべて手作業で制作。
ひとつの文字盤に白蝶貝の薄片を重ねること60日以上。
切り出された細やかな貝殻の欠片を重ねて生まれる一点物の美は、まさにアートそのものです。

限定本数わずか80本という希少性も、このモデルをより特別なものにしています。

伝統と革新が織りなす、新しい物語

イタリアの洗練された芸術的ライフスタイルを象徴するブルガリ。
その活気と喜びに満ちた世界では、伝統の美しさとモダニティが永遠の都ローマの色彩と光、文化と建築からインスピレーションを得て現代に息づいています。

セルペンティの妖艶さと、ルチェアの優しい光。
対照的な美しさが、ブルガリというブランドの奥行きを語ります。

装うたびに気分までも美しく整えてくれる、それがブルガリが描く、女性のための「時のジュエリー」です。

HARRY WINSTON / ハリー・ウィンストン

2025-11-13

ハリー・ウィンストン ダイヤモンドのように輝くあなたの物語

1932年、ニューヨーク五番街に創業者ハリー・ウィンストンが自身の名を冠した宝石店を開いたとき、新しい時代の幕が開きました。
宝石の価値を見抜く天才的な才能を持っていたハリーは、やがて「キング・オブ・ダイヤモンド」と称されるようになり、世界的に有名な宝石の3分の1以上を所有したと言われています。
そのハリー・ウィンストンは「スターたちのジュエラー」として、ハリウッドと深く強い関係を築き、レッドカーペットを彩る数々のジュエリーを生み出してきました。

今や誰もが知る、ダイヤモンドの超名門ハリー・ウィンストン。
その美学を時計製造に昇華させたのがアヴェニューコレクションです。
ニューヨークにある本店のファサードを思わせるアーチを描くケースライン。
そこには、時を超えて愛される女性のエレガンスが息づいています。

アヴェニューC ミニ・エリプティック AVCQHM16WW052 ― 楕円が描く、幾何学の調和

ハリー・ウィンストンを代表するレクタンギュラーウォッチ・コレクション「アヴェニュー」。
アヴェニューC ミニは定番モデルのアヴェニューCを一回り小さくした、より品良く女性の手首にフィットするシリーズです。

その中でもエリプティックは特別な魅力を持つモデル。

エリプティックとは「楕円」を意味する言葉です。
文字盤に楕円を取り入れることで、これまでのアヴェニューシリーズにはない「曲線」と「直角」という幾何学的要素を融合した美しい調和を生み出しています。

ホワイトゴールドケースに白蝶貝の文字盤を配し、114個のダイヤモンドが楕円を描くように配置。
ケース、リューズ、そして文字盤にまで合計161個のダイヤモンドを施し、まさに「キング・オブ・ダイヤモンド」であるハリー・ウィンストンの真髄を感じさせる贅沢な仕上がりです。

やわらかな曲線とダイヤモンドの輝きが織りなす表情は、まるでドレスアップした瞬間の高揚感をそのまま映したかのよう。
真っ白なアリゲーターストラップとの組み合わせがホワイトゴールドの輝きと相まって、フォーマルな場はもちろん、シンプルな装いにも華を添えます。

大切なプレゼンテーション、特別なディナー、そして人生の節目となる瞬間。
このエリプティックを身につけるたびに、自分自身の価値を再確認できるでしょう。

アヴェニューCミニ・ムーンフェイズ AVCQMP16RR001 ― 月の満ち欠けとともに

夜空に浮かぶ月のように静かでロマンティックな一本。
詩情あふれるムーンフェイズ機構が収められたこのモデルは、ブランドの華々しい歴史を呼び起こすとともに、輝きに満ちた未来への時を刻み続けます。

ケースは18金ローズゴールド。
柔らかい温もりとダイヤモンドの光が溶け合い、時計そのものがジュエリーのように輝く瞬間を演出。
ハリー・ウィンストンが厳選した53個のダイヤモンドがケースとベゼルを飾ります。

ムーンフェイズ機構は、時計製造における最もロマンティックな複雑機構のひとつ。
古来、時計師たちは天体の動きを観測することで正確な時を測ってきました。
月の満ち欠けという天体の神秘を腕時計に収めることは、時計学の原点への敬意でもあるのです。

また月の満ち欠けは、同じくして女性の生命のリズムと深く結びついてきました。
ムーンフェイズが描く金色の月が、文字盤の中でゆっくりと形を変えながら、女性の内に秘めた柔らかな強さを感じさせます。

ダイヤモンドは、永遠の輝き

ハリー・ウィンストンが追求してきたのは、単なる宝石の美しさではありません。
それは、ダイヤモンドが持つ「永遠の輝き」を通じて、人々の人生の特別な瞬間を祝福し、記憶に刻むこと。

「キング・オブ・ダイヤモンド」と言われるように、このハリー・ウィンストンのダイヤモンドは他の追随を許さない品質を誇ります。

どちらのモデルも単なる時計という枠を超えて、身に着ける人の気品と個性を映し出す存在。

日常を美しく照らす小さな芸術品を、あなたの腕元に。
手元を見るたびに、ふと背筋が伸びるような喜びが訪れる、それこそが、ハリー・ウィンストンが語る「ラグジュアリー」の本質です。

OMEGA / オメガ

2025-11-11

オメガ 時を超える革新。女性のための冒険

1848年、当時23歳のルイ・ブランがスイスの小さな村ラ・ショー・ド・フォンに工房を開いたとき、この小さな工房から生まれる時計が月面に到達し、オリンピックの舞台で世界記録の瞬間を刻むことになるとは誰が予想していたでしょうか。

やがて発表した高品質なムーブメントは、その完成度の高さから「究極」を意味するギリシャ文字の最終文字「Ω(オメガ)」と名付けられ、これが後のブランド名となりました。
それは単なる人や時計メーカーの名前ではなく「これ以上の到達は不可能」という、揺るぎない自信の表明だったのです。

そんなオメガから今回ご紹介するのは、女性の手元に自分らしいリズムを刻む2本の腕時計。
ブランドの持つ確かな存在感と、日常を少しだけ特別にしてくれるデザイン性が、見るたびに心を満たしてくれます。

シーマスター アクアテラ 220.10.30.20.03.001 ― 海の輝きを腕元に

30mmのスリムなケースに洗練されたスタイル。
スイスの業界最高水準を誇るオメガの自社製ムーブメントを搭載した2025年に発表されたばかりのモデルです。

海と陸をテーマにしたこのコレクションは、「アクアテラ」という名前が示すように、海(Aqua)と陸(Terra)の両方を優雅に行き来できる時計として誕生しました。
海を想わすブルーの文字盤には、ヨットを象った18Kホワイトゴールド製のインデックスと面取りを施した針が美しく光を放ちます。

新しく開発された自社製ムーブメントは1日の誤差が5秒以内という高精度と15,000ガウス以上の耐磁性能を両立し、約48時間のパワーリザーブを備えています。
30mmというコンパクトなサイズに、これほどの高機能ムーブメントを収めたのはオメガの技術力の賜物と言えるでしょう。

清潔感と爽やかさを併せ持ち、光の角度で表情を変えるその文字盤は白いシャツにもニットにも自然に溶け込みます。
ブレスレットの艶やかなスティールが肌を明るく見せ、どんなシーンにも凛とした印象を添える一本です。

スピードマスター38 オービス 324.30.38.50.03.002 ― 優しさを纏った伝説

世界中のクロノグラフの中でもムーンウォッチとして絶大な知名度を誇るスピードマスター。
その中でも、このモデルは特別な意味を持っています。

「空飛ぶ眼科病院」をご存知でしょうか?
航空機に最新の医療設備を載せ、世界の発展途上国において失明の防止を目的とする団体オービス・インターナショナル。
このオービスエディションは「空飛ぶ眼科病院」の活動を広めるためにデザインされました。

何より心温まるのが、ブルーの秒針に備わったテディベアのアンカー。
オメガは病院に行くのを怖がる子供たちのために、オービスインターナショナルにかわいらしいテディベアを提供しています。
ケースバックにもテディベアが刻印され、この時計を身につけるたびに、世界中の子どもたちの視力を守る活動への貢献を感じることができます。

さて、このスピードマスター38はクラシックなクロノグラフを再解釈したモデルで、手元に軽やかな存在感を生みます。

ブルーとシルバーの配色がスタイリッシュで都会的なカラーリング。
サンブラッシュ仕上げのブルーの文字盤にはライトブルーの横楕円型のサブ文字盤を、6時位置には日付を配しています。

華やかすぎず、それでいて確かな個性を感じさせるデザインは、シンプルな装いにひとつのアクセントを加えます。

月に到達した伝説の時計が、今度は地上で人々の視力を守る活動を支える。
それは、技術力だけでなく、人々の幸せを願うオメガの優しさの表れです。

革新は、いつも人のために

オリンピックで人類の限界に挑戦する選手たちの努力を正確に記録し、未知の領域に飛び込む宇宙飛行士やダイバーの冒険を支え、そして今、視力を失う危機にある子どもたちを救う活動を支援する。

ふたつのオメガは異なる魅力に溢れています。
アクアテラは穏やかな「静」の美しさ、スピードマスターは自信を感じさせる「動」のエネルギー。
その日の気分やスタイルに合わせて選ぶことで、女性の毎日を軽やかに彩ってくれます。

時計は単なる時刻を知らせる道具ではなく、持ち主の価値観や生き方を表現するパートナー。
オメガの腕時計とともに、あなた自身の物語を刻んでください。

その物語は、きっと誰かの心を動かす美しいものになるはずです。

Grand Seiko / グランドセイコー

2025-11-10

グランドセイコー 日本の美意識が宿る、時を超える輝き

グランドセイコーを一言で表すならば「日本の美意識を宿す精密時計」と言えます。
1960年、「世界に挑戦する国産最高級の腕時計をつくる」という志のもと、グランドセイコーは誕生しました。

高級腕時計といえばスイス製が主流だった時代。
発売当時の価格は上級国家公務員の初任給の2倍であったことから、破格の高級品だったことがわかります。

それから60年以上を経た今日、グランドセイコーは日本の誇る時計ブランドとして、世界中の時計愛好家から熱い視線を集めています。
その魅力は、日本の四季や自然からインスピレーションを得た繊細なデザインと、妥協を許さない精度へのこだわり。
そして何より、日本の職人が一本一本手作業で仕上げる、魂のこもったものづくりの姿勢にあります。

グランドセイコーはただ正確な時を刻むだけではなく、「時の本質」を追求するブランドです。
その哲学は女性向けモデルにも息づき、凛とした品格と繊細な輝きを併せ持つタイムピースとして多くの女性に愛されています。

STGF286 ― 白蝶貝が奏でる優美な時間

ケース幅26mmという小ぶりなサイズに仕立てられたこのクオーツモデルは、どんな装いにも自然に馴染むエレガントな佇まいが魅力です。

グランドセイコーらしい端正なフォルムにピンクゴールドのベゼルを組み合わせたモデルで、ブレスレットの鏡面とヘアライン仕上げが織りなすコントラストが美しく、手首を上品に彩ります。
また文字板には白蝶貝(ホワイト マザーオブパール)と11ヶ所にセッティングされたダイヤモンドがあり、女性用腕時計として最も上品な組み合わせの一つです。

搭載されたクオーツ式ムーブメントCal.4J52は、日付表示を信頼あるグランドセイコー自社製ムーブメントで、年差±10秒という高精度を実現しています。
実用的な10気圧の日常生活用強化防水と耐磁機能も備えており、美しさとも兼ね備えたまさに才色兼備と言えるでしょう。

朝の光が差し込む窓辺で、文字板の白蝶貝が柔らかく輝く瞬間。
それはまるで、あなたの一日が新しい可能性に満ちていることを静かに告げているかのようです。

このSTGF286はオーナーの品格を一層引き立ててくれます。

STGF351 ― 春の訪れを腕元に「初桜」

二十四節気の春分のころに咲く「初桜」をイメージした、華やかで優しい表情の限定モデルです。

その年に初めて咲く「初桜(ういざくら)」から着想を得て、STGF286と同じくこちらは文字板に桜色の白蝶貝とダイヤモンドをあしらいました。
新たな生活や新たな気持ちで迎える春の第一歩を後押しするようなモデルとして、2021年にセイコー創業140周年記念として誕生したこのモデルは140本の限定です。

ケースに沿ってアーチ状にダイヤモンドが並んでいて、このセッティングは複数のサイズのダイヤモンドを組み合わせることで、あらゆる角度から光を取り込んで輝くように仕上げられています。
また、ダイヤモンドの周りは熟練した職人による匠の技でグランドセイコーならではの研磨を施し、歪みない金属の鏡面とシャープなラインが完璧に調和します。

グランドセイコーの女性用腕時計は実用性も兼ねており、このSTGF351は10気圧防水と27.4mmのケース径に信頼高い自社製のクオーツムーブメントを搭載しています。

桜色の文字板は、日本の春の訪れを感じさせる優しい色合い。
それは単なる装飾ではなく、日本人が古来より大切にしてきた季節の移ろいへの感性を表現しているのです。

時の本質は、森羅万象とともにある

グランドセイコーが掲げる哲学「THE NATURE OF TIME(時の本質は森羅万象とともにある)」。

それは、時計が単に時刻を知らせる道具ではなく、私たちの人生や自然のリズムと深く結びついているという、日本人ならではの時間観を表しています。

どちらのモデルも自社製の信頼の高いムーブメントを搭載し、日常に安心をもたらす高精度を誇ります。
ビジネスにもフォーマルにも自然に溶け込むタイムレスなデザインは、長く愛用できる真の実用時計といえるでしょう。

STGF286の控えめな華やかさは、日常の中に凛とした美しさを添えてくれます。
一方、STGF351の桜色の輝きは、新しい季節の始まりや人生の節目を祝福してくれるかのよう。

どちらも、時を刻むたびに特別な瞬間を記憶してくれる存在となるでしょう。

グランドセイコーが提案するのは、時を「大切に生きる」という思想。
その静かな強さと繊細な美しさが、あなたの腕元で静かに語りかけます。

LONGINES / ロンジン

2025-11-09

時を刻むエレガンス。ロンジンが紡ぐ女性のための物語

女性の腕元に宿るエレガンスの真髄、それがロンジンの世界。
1832年、スイスのサンティミエで誕生したロンジンは、190年を超える歴史を持つ時計界の名門です。
「翼を持つ砂時計」をシンボルマークとするこのメゾンは1867年のパリ万国博覧会以来、歴代万博で28個もの金メダルを獲得し、「最も受賞歴の多いブランド」として名声を確立しました。

ロンジンの腕時計には単なる時刻を知らせる道具以上の価値が宿っています。
それは時を経ても色褪せない洗練されたデザインと、確かな技術に裏打ちされた信頼性。
そして何より、身につける女性の人生のパートナーとしての存在感です。

今日ご紹介するのは、ロンジンを代表する2つのコレクションから選んだ、対照的な魅力を持つ2本の腕時計。
それぞれが異なる表情で、あなたの日常に特別な輝きをもたらしてくれるでしょう。

ドルチェヴィータ L52554716 ― 甘美な人生を腕元に

イタリア語で「甘い生活」を意味するドルチェヴィータ。
1920年代のアーカイブモデルにインスピレーションを得て1997年に誕生したこのコレクションは、縦長の優美なレクタンギュラーケースが特徴です。
シルバー文字盤にローマ数字のインデックスとブルースチール針が配され、控えめながら品格を漂わせます。

クラシカルさが生み出す柔らかな印象で、縦横32 × 20.80mmのケースは女性の手首に自然に馴染み、エレガントでありながら主張しすぎない絶妙なバランスを保っています。
文字盤にはダイヤモンドが配され、光を受けるたびに控えめながら華やかな輝きを放ちます。

ステンレススティールのブレスレットは軽やかで肌なじみが良く、フォーマルにもデイリーにも寄り添う万能な一本。
仕事でのプレゼンテーション、大切な人とのディナー、週末のショッピング。
どんなシーンでもあなたの腕元に品格を添え、自信を与えてくれます。

ドルチェヴィータを身につけた瞬間、きっとあなた自身が「甘美な人生」の主人公であることを実感するでしょう。

コンクエスト L33204726 ― 日常を颯爽と駆け抜けるために

1954年に誕生したコンクエストは、ロンジンが初めてコレクション名として登録したシリーズで、エレガントなデザインと高度な機能性を兼ね備えたスポーツウォッチです。

30mmのケースサイズは女性の手首に最適で、シルバーのサンレイ文字盤は太陽の光を思わせるサンレイ仕上げ。
凛とした輝きを放ち、光の角度によって表情を変えます。
また、自動巻きムーブメントを採用しているので機械式を求める方にもおすすめです。

ステンレススティールのブレスレットはヘアライン加工と鏡面仕上げの組み合わせによってメリハリのある表情を作り出し、スポーティーでありながら洗練された印象を与えます。

防水性は10気圧防水で、日常のあらゆる場面で気兼ねなく使用できます。
実用性と繊細なベゼルラインが描く女性らしい曲線のバランスこそがロンジンらしい魅力です。

オフィスでのビジネスシーンから休日のアクティブな時間まで、あなたのライフスタイルに自然に溶け込む頼れる相棒となってくれるはずです。

ロンジンが教えてくれること

ロンジンが提唱する「Elegance is an attitude(エレガンスは生き方である)」という言葉には、深い意味が込められています。
真のエレガンスとは、高価な装飾品を身につけることではなく、自分らしく、凛として生きる姿勢そのもの。

長い歴史の中で培われた信頼と、時代を超えて愛されるデザイン。
ロンジンの時計は、ただ時間を示す道具ではなく「自分らしさ」を映すジュエリーのような存在です。

ドルチェヴィータの気品あふれる佇まいも、コンクエストの颯爽とした佇まいも、それぞれが異なる形で女性の内面の美しさを引き出してくれます。

時を刻む音とともに、ロンジンはあなたの人生の物語を静かに見守り続けます。

今日という日が、明日への希望に満ちた一日となりますように。
そんな願いを込めて、ロンジンの腕時計はあなたの腕元で輝き続けるのです。