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COSCが新たな認定基準「Excellence Chronometer」を発表 ブライトリングは採用する?

2026年2月、スイス公認クロノメーター検定協会(COSC)が、設立50周年という節目の年に、新たな認定基準「Excellence Chronometer(エクセレンス・クロノメーター)」を発表しました。「精度」と「信頼」を売りにするスイス時計界のニューノーマルになります。

今回は、「Excellence Chronometer」の詳細を紐解きながら、なぜこれがブライトリングにとって重要な意味を持つのか、そしてどのモデルに採用される可能性があるのか、私の独断と偏見で予想したいと思います!

 

そもそも「Excellence Chronometer」とは

そもそもCOSCとは

 これまで私たちが慣れ親しんできた「COSC認定(クロノメーター)」は、ISO 3159という国際規格に基づき「ムーブメント単体」で行われる検査でした。15日間にわたり、様々な姿勢や温度でテストされ、日差-4秒〜+6秒以内に収まることが合格条件です。これはこれで非常に厳しい基準であり、スイス時計全体のわずか数パーセントしか合格できない狭き門です。しかし、今回新設された「Excellence Chronometer」は、そこからさらに一段階上のテストを課しています。

 

Excellence Chronometerの主な基準

① ケーシング後のテスト
COSC認定後のムーブメントをメーカーに戻し、ダイヤルや針を取り付けケースに収めた「完成品」の状態で、再度COSCに送り5日間検査されます。

② より厳しい精度
合格基準は日差-2秒〜+4秒。これはロレックスの「高精度クロノメーター」やオメガの「マスタークロノメーター」に匹敵する数値です。

③ 耐磁性能
200ガウスの磁場に晒した後も精度を維持すること。

④ パワーリザーブ確認
メーカーのカタログスペック通りの駆動時間があるかを実測されます。

 

ブライトリングとクロノメーター

ブライトリングとクロノメーター

ブライトリングはクロノメーターに関して「強いこだわり」のあるブランドです。1999年の全モデル「100%クロノメーター宣言」は、常軌を逸した決断でした。検査コストは膨大になり、不合格になれば出荷できません。しかし、ブライトリングは「プロフェッショナルのための計器」として、精度への妥協を一切許さなかったのです。あれから四半世紀以上が経ち「全モデルCOSC認定」が当たり前になった今、ブライトリングが次なるステージ、「Excellence」を目指すのは、ブランドのDNAとして極めて自然な流れではないでしょうか?

 

ではブライトリングは「Excellence Chronometer」を採用するのか?

オメガやチューダーはMETAS認定を持っており、これに対抗するためには単なる「自社基準」ではなく、COSCという第三者機関による「Excellence」の称号が強力な武器になります。「スイス公認の最高峰」という響きは、お客様にとっても分かりやすい品質の保証となるはずです。

もし採用するなら製産本数を抑えた限定モデルから導入されるでしょう。ここまで言って何ですが、現在ブライトリングのコレクションは精度に問題がなくても、耐磁性能は「4,800 A/m(約60ガウス)」程度で、シリコン製ヒゲゼンマイの搭載が急務になります。幸いブライトリング01をベースとした、チューダーのキャリバーMT5813には、シリコン製ヒゲゼンマイが使用されているため、短期間でブライトリング01に搭載することは可能だと思います。最初のモデルは「高精度=現代的」なイメージが強い「クロノマット」ではないでしょうか・・・

「Excellence Chronometer」の本格始動は2026年10月からで、実際に店頭に並ぶのは、早くて2026年末〜2027年初頭になると思われます。認定を受けた初のブランドやモデルが今から楽しみです。

この記事の監修者

新田 役職: セールススタッフ

二十代は東京で某百貨店の時計売場に勤務。地元に戻り当時珍しかったブライトリング正規販売店のアイアイイスズに惚れ込み入社。以来、数多くの時計を見ております。時計選びに迷ったらお声掛けください!

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