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【BREITLING DAY 2025目前!】ブライトリングのトゥールビヨン搭載モデルとその歴史について



予約受付は8月29日(木)18:00まで!
▼詳細・ご予約はこちらから▼

BREITLING DAY 2025
2025.8.30(SAT) & 31(SUN)



はじめに


ブライトリングデイ2025開催まで残りわずかとなりました。

今回も希少な複雑機構搭載モデルが数多くやってきます。
1884年創業のスイス高級時計メーカー、ブライトリングといえば、長年にわたってパイロットウォッチとクロノグラフの分野で圧倒的な地位を築いてきました。
しかし、21世紀に入ってからの同社の歩みは、単なる実用時計メーカーから、高級複雑時計の製造も手がける真のマニュファクチュールへの変貌を物語っています。
その象徴的な存在が、トゥールビヨンです。

今回の記事では、そんな実用時計開発のプロ、ブライトリングのトゥールビヨンへの挑戦とブライトリングデイ2025で実際にご覧いただけるトゥールビヨンモデルをご紹介いたします。


ブライトリングの原点と複雑機構開発への序章


ブライトリングの歴史を振り返ると、創業者レオン・ブライトリングが1892年に拠点を時計産業の中心地であるラ・ショー・ド・フォンに移転したことが重要な転機となりました。

1899

この地で同社は時計ブランドとしての基盤を固め、特にクロノグラフ機構の革新に力を注ぎました。

1960年代に発表されたトップタイムコレクションは、当時のモータースポーツブームと共に大きな成功を収め、ブライトリングのスポーティなブランドイメージを決定づけました。

しかし、この成功の裏で、ブライトリングは長年エタブリスール(他社製ムーブメントを使用する時計メーカー)としての体制を維持していました。
主にETA社から調達したムーブメントを使用し、自社の得意分野である実用性とスポーツ性に特化していたのです。


マニュファクチュール化への転換点


2000年代初頭、スイス時計業界に大きな変化の波が押し寄せました。

いわゆる「ETA2010年問題」です。

ETA社が外部への部品供給を段階的に縮小すると発表したことで、多くのエタブリスールメーカーが自社製ムーブメントの開発を余儀なくされました。

この危機は、ブライトリングにとって大きな転換点となりました。

2009

2001年、ブライトリングは創業の地であるラ・ショー・ド・フォンに自社工場「ブライトリング・クロノメトリー」を開設しました。

この工場は単なる製造拠点ではなく、研究所と最先端の工房を兼ね備えた、ブライトリングの技術革新の中心地として位置づけられました。

COSCの厳しい基準を満たすための最先端設備を導入し、機械式ムーブメントで日差-4~+6秒以内、クォーツ式ムーブメントで日差±0.07秒未満という高精度を実現する体制を整えました。


キャリバーB01の成功とその先にあるもの


2009年、ブライトリングは5年の歳月をかけて開発した初の自社製ムーブメント「Cal.B01」を発表しました。

Made by Breitling - Block 2 (IN-HOUSE INNOVATION) - media banner

このクロノグラフムーブメントは両方向巻き上げ機構を備え、約70時間のパワーリザーブを実現し、ブライトリングの技術的独立性を象徴する存在となりました。

キャリバー01の成功により、クロノメトリー工場は南側に新工場を増設し、より複雑な機構の開発・製造への道筋を築きました。

このマニュファクチュール化の成功は、業界内で「自社製ムーブメント=高い付加価値」というイメージを確立し、ブライトリングにとって新たな可能性の扉を開きました。

シンプルな時刻表示専用の3針ムーブメント(Cal.B31)からクロノグラフムーブメント(Cal.B01、B09等)、そしてスプリットセコンド(Cal.B15)やフルカレンダー(Cal.B25)、トゥールビヨン(Cal.B21)などの高度な複雑機構まで、さまざまなキャリバーの開発が可能となったのです。

モデル
機構 3針ムーブメント 自動巻きクロノグラフ 手巻きクロノグラフ スプリットセコンド フルカレンダー トゥールビヨン
キャリバー Cal.B31 Cal.B01 Cal.B09 Cal.B15 Cal.B25 Cal.B21
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トゥールビヨンという最終目標


トゥールビヨンは1795年にアブラアン=ルイ・ブレゲが発明した複雑機構で、重力の影響を相殺して精度を向上させる目的で開発されました。

現代の技術においては実用的な意味は薄れていますが、時計製造技術の頂点を示すシンボルとして、多くの高級時計ブランドがその製造に挑戦してきました。

ブライトリングにとって、トゥールビヨンの開発は単なる複雑機構の追加以上の意味を持っていました。

それは、実用性一辺倒だったブランドイメージから、ラグジュアリー・ウォッチ・メーカーとしての地位確立への象徴的な挑戦だったのです。


戦略的パートナーシップという現実的選択


ブライトリングのトゥールビヨン開発において注目すべきは、完全自社製造にこだわらず、戦略的パートナーシップを選択したことです。

同社は1985年創業の高級複雑時計専門メーカー、ラ・ジュー・ペレ社との協業を決断しました。

ラ・ジュー・ペレ社は、名機ヴィーナス175の復活版(Cal.LJP4440)を手がけるなど、高い技術力で知られる企業でした。

2012年にシチズン時計がプロサーホールディングを買収したことで、ラ・ジュー・ペレも日本企業の傘下に入り、歯車を作る機械から部品を焼き入れする設備まで備えた完全な垂直統合型製造能力を持つ企業として、さらなる発展を遂げていました。

 

キャリバーB21の誕生


この協業から生まれたのが、Cal.B21です。このムーブメントは単なるトゥールビヨンではなく、ブライトリングの得意分野であるクロノグラフ機構とトゥールビヨンを組み合わせた「トゥールビヨン・クロノグラフ」という非常に複雑な機構を実現しました。

caliberB21

この組み合わせは技術的に極めて困難で、両方の複雑機構を一つのムーブメント内で調和させるには高度な設計技術と製造精度が要求されます。
キャリバーB21の完成は、ブライトリングとラ・ジュー・ペレ、双方の技術力の結晶と言えるでしょう。


プレミエ トゥールビヨンの登場


ブライトリングの代表的なトゥールビヨンコレクション「プレミエ トゥールビヨン」は、このキャリバーB21を搭載し、ブライトリングの新たな顔として世に送り出されました。

BREITLING / ブライトリング
プレミエ B21 クロノグラフ トゥールビヨン 42 レオン・ブライトリング
RB2120211G1P1

価格:¥9,207,000(税込)

ブライトリング キャリバー ブライトリングB21 (マニュファクチュール La Joux-Perret)
防水:10気圧

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6時位置にオープンハート仕様のトゥールビヨン機構を配置し、エレガントなドレスウォッチスタイルを採用することで、従来のスポーティなブライトリングイメージとは一線を画すデザインを打ち出しました。

BREITLING / ブライトリング
プレミエ B21 クロノグラフ トゥールビヨン 42 ガストン・ブライトリング
JB2120A61B1P1

価格:¥9,207,000(税込)

ブライトリングB21 (マニュファクチュール La Joux-Perret)
防水:10気圧

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18Kレッドゴールドケース、プラチナなどの高級素材を使用し、伝統的な時計製造技術と現代的な精密加工技術を組み合わせたプレミエ トゥールビヨンは、ブライトリングの技術的到達点を示すフラッグシップモデルとなりました。


トップタイム トゥールビヨン:過去と現在の融合


興味深いのは、ブライトリングが1960年代のヴィンテージコレクション「トップタイム」にもトゥールビヨンを搭載したことです。

BREITLING / ブライトリング
トップタイム B21 ジャパン リミテッド
SB21253A1L1X1

価格:¥6,999,300(税込)

ブライトリングB21 (マニュファクチュール La Joux-Perret)
防水:10気圧

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トップタイム トゥールビヨンは、クラシックなクロノグラフの要素とトゥールビヨンの複雑機構を融合し、レトロなカラーリングやダイアルデザインを現代的に解釈したモデルです。
ケース素材も、セラミックやブロンズなど現代的で挑戦的な採用がなされています。

BREITLING / ブライトリング

トップタイム B21 フォード マスタング

NB21251A1L1X1

¥6,996,000(税込)

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BREITLING / ブライトリング

トップタイム B21 シェルビー コブラ

SB21251A1C1X1

¥6,996,000(税込)

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BREITLING / ブライトリング

トップタイム B21 シボレー コルベット

SB21252A1Q1X1

¥6,996,000(税込)

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トップタイムトゥールビヨンは、ブライトリングのスポーツウォッチの伝統と高級複雑時計製造技術の両方を体現し、同社の幅広い技術力とデザイン力を示すシンボルとなっています。


技術的特徴と品質へのこだわり


ブライトリングのトゥールビヨンは、単なる装飾的な複雑機構ではありません。クロノメトリー製の高品質ムーブメントを使用し、50時間以上のパワーリザーブを確保することで、日常使用にも対応できる実用性を重視した設計となっています。

これは、ブライトリングが長年培ってきた「道具としての時計」という哲学を、最高級の複雑時計においても貫いていることを示しています。

美しさと技術的卓越性だけでなく、実用性も兼ね備えたトゥールビヨンこそが、ブライトリングらしいアプローチと言えるでしょう。


現在の位置づけと未来への展望


現在、ブライトリングのトゥールビヨンは、今年発表された新作の「クロノグラフ・パーペチュアル」である「ナビタイマーB19クロノグラフパーペチュアルカレンダー」と同様、同社のマニュファクチュール戦略の最終到達点として位置づけられています。

BREITLING / ブライトリング
ナビタイマー B19 クロノグラフ 43 パーペチュアルカレンダー
PB1920251C1P1

価格:¥4,752,000(税込)

ブライトリングB19 (マニュファクチュール)
防水:3気圧

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2009年のキャリバー01の成功から始まった技術的独立への道のりは、トゥールビヨンの実現によって一つの頂点に達したと言えます。

ラ・ショー・ド・フォンのクロノメトリー工場は、創業者レオン・ブライトリングが100年以上前に基盤を築いた地での製造継続という歴史的継続性と、最先端技術による革新的な時計製造という現代性を融合させた、真のマニュファクチュールとしての機能を果たしています。

BREITLING DAY 2025で実際にトゥールビヨンに触れてみませんか


ブライトリングのトゥールビヨンの歴史は、単なる複雑機構の開発史ではありません。

それは、実用性を重視してきたブランドが、スイス高級時計業界における自らの地位を再定義し、技術的独立性を確立する過程の記録です。

そんなブライトリングの実用性と卓越した技術力「トゥールビヨン搭載モデル」はブライトリングデイ2025にて実際に手に取ってご覧いただけます。

ご予約なしでも入場可能ですので、是非ご来場くださいませ。
では会場でお待ち申し上げております。



BREITLING DAY 2025
2025.8.30(SAT) & 31(SUN)

この記事の監修者

片山 創一朗 役職: 販売スタッフ

沢山の時計やジュエリーに囲まれて、日々楽しくお仕事をさせて頂いております。すべてのお客様に、素敵な商品とラグジュアリーなお買い物の思い出をお届けできるようお手伝いさせていただきます。皆様のご来店を心よりお待ちしております。

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