第二回は、ストリームライナー フライバック・クロノグラフ・オートマティックを語る上で外せない「キャリバー HMC902」についてです。 キャリバー HMC902 ムーブメントの殆どを内製化しているH.モーザーですが、今回のキャリバー HMC902は、アジェノー(Agenhor)社との開発になります。下記動画を参照。 アジェノー社開発、歴史を変えるクロノグラフムーブメント動画リンク https://www.afpbb.com/articles/-/3159958 AFPBB News キャリバー HMC902の部品数は434 個、ランゲのダブルスプリット(465 個)に近い個数です。一見、手巻きに見えますが、自動巻きローターは文字盤側にあるため(動画の1分36秒位で確認)、利便性も高くメカニズムも楽しめます。通常、自動巻きは、ロータが遮蔽部となり100%部品を見ることができません。 ジャンピングセコンド ランゲのダトグラフと同じ測定誤差をなくす機構。クロノグラフ作動時、秒積算針が60秒丁度になったとき、分積算針が瞬時に動きます。意外に思うかもしれませんが、全ての機械式クロノグラフはこのようになっておらず、分積算針は60秒丁度ではなく、60秒前後で動く場合がほとんどです。実際、実用的には問題なくても「最高のクロノグラフムーブメントを作る」というブランドの熱量を感じるところです。 入荷編アップ後、ラグジュアリーな価格(笑)に多数ご意見を頂いております。歴史にifはありませんが、ダトグラフのステンレスモデルが出ればストリームライナー以上の価格になると思いますので、ご理解頂けると大変助かります。。。 キャリバー HMC 902 自動巻きムーブメント 直径:34.4 mm または 15 1/4 リーニュ 厚さ:7.3 mm 振動数:21,600 振動/時 両方向自動巻き ムーブメントとダイアルの間に配置されたタングステン製ローター デュアル・バレル コラムホイール式クロノグラフ 2 層構造のクロノグラフ機構 フリクションホイール付き水平クラッチ;クロノグラフ作動時の歯車の噛み合いおよびそれによる偶発的なジャンプを防止するために微小な歯を備えたスムースホイール クロノグラフの作動と解除を可能にするチューリップ型ヨーク(くびき) 434 個の部品、55 石 パワーリザーブ:54 時間 新作ストリームライナー 6902-1200 入荷編 https://www.eye-eye-isuzu.co.jp/archives/37866 新作ストリームライナー 6902-1200 文字盤・針編 https://www.eye-eye-isuzu.co.jp/archives/38305 H.モーザーのWebカタログはこちら H.モーザー担当 新田