【H.モーザー】 新作ストリームライナー 6902-1200 ムーブメント編


第二回は、ストリームライナー フライバック・クロノグラフ・オートマティックを語る上で外せない「キャリバー HMC902」についてです。

キャリバー HMC902

ムーブメントの殆どを内製化しているH.モーザーですが、今回のキャリバー HMC902は、アジェノー(Agenhor)社との開発になります。下記動画を参照。

アジェノー社開発、歴史を変えるクロノグラフムーブメント動画リンク
https://www.afpbb.com/articles/-/3159958


AFPBB News

キャリバー HMC902の部品数は434 個、ランゲのダブルスプリット(465 個)に近い個数です。一見、手巻きに見えますが、自動巻きローターは文字盤側にあるため(動画の1分36秒位で確認)、利便性も高くメカニズムも楽しめます。通常、自動巻きは、ロータが遮蔽部となり100%部品を見ることができません。

ジャンピングセコンド

ランゲのダトグラフと同じ測定誤差をなくす機構。クロノグラフ作動時、秒積算針が60秒丁度になったとき、分積算針が瞬時に動きます。意外に思うかもしれませんが、全ての機械式クロノグラフはこのようになっておらず、分積算針は60秒丁度ではなく、60秒前後で動く場合がほとんどです。実際、実用的には問題なくても「最高のクロノグラフムーブメントを作る」というブランドの熱量を感じるところです。

入荷編アップ後、ラグジュアリーな価格(笑)に多数ご意見を頂いております。歴史にifはありませんが、ダトグラフのステンレスモデルが出ればストリームライナー以上の価格になると思いますので、ご理解頂けると大変助かります。。。

キャリバー HMC 902 自動巻きムーブメント
直径:34.4 mm または 15 1/4 リーニュ
厚さ:7.3 mm
振動数:21,600 振動/時
両方向自動巻き
ムーブメントとダイアルの間に配置されたタングステン製ローター
デュアル・バレル
コラムホイール式クロノグラフ
2 層構造のクロノグラフ機構
フリクションホイール付き水平クラッチ;クロノグラフ作動時の歯車の噛み合いおよびそれによる偶発的なジャンプを防止するために微小な歯を備えたスムースホイール
クロノグラフの作動と解除を可能にするチューリップ型ヨーク(くびき)
434 個の部品、55 石
パワーリザーブ:54 時間

新作ストリームライナー 6902-1200 入荷編

【H.モーザー】 新作ストリームライナー 6902-1200 世界限定100本 入荷編


新作ストリームライナー 6902-1200 文字盤・針編

【H.モーザー】 新作ストリームライナー 6902-1200 文字盤・針編


H.モーザーのWebカタログはこちら
H.モーザー担当 新田

TEL (087)864-5225

お問合せ

お問合せ

              お問合せ

              内容を確認してボタンを押してください。

                送信しました。

                通信中・・・

                無金利クレジットシミュレート

                【H.モーザー】 新作ストリームライナー 6902-1200 世界限定100本 入荷編



                新コレクション「ストリームライナー」の第一弾モデル「ストリームライナーフライバック・クロノグラフ・オートマティック」入荷です。スチール製の専用ブレスレットを持った、ブランド初のクロノグラフ。見どころが多いモデルなので少し分けて紹介したいと思います。

                私の中でH.モーザーとは、アウトローと言うか、我が道を行く時計メーカー。ブランドビジネスなのに文字盤からロゴを廃したり、某スマートウォッチに似せたモデルなど、業界の風雲児です。

                ストリームライナーにも、このH.モーザーのDNAが生かされており、クロノグラフなのに3針ぽく、自動巻きなのに手巻きのように見えるモデルです。

                流麗なケース・ブレスレット

                外部デザイナーを招いて完成したデザイン。インスピレーションを得たのがアメリカやヨーロッパで1930年頃に登場した初めての高速列車「ストリームライナー」だそうです。


                ケースやブレスレットに施された、ヘアラインとポリッシュのミックスは手間のかかる仕様です。

                スチールでも価格は¥5,280,000とラグジュアリー。

                ストリームライナー フライバック・クロノグラフ・オートマティック【世界限定100本】

                Ref,:6902-1200
                ムーブメント:自社製自動巻きキャリバー HMC902
                ケースサイズ:直径:42.3 mm / 厚さ:14.2 mm
                ケース素材:ステンレススチール
                裏蓋:シースルー ケースバック
                機能:
                フライバック クロノグラフ
                蓄光するグロボライト®製の時分針
                一体型ブレスレット
                文字盤:グリフェ仕上げフュメダイアル
                パワーリザーブ:54時間
                防水:12 気圧防水
                ストラップ:ステンレススチール
                限定本数:世界限定100本
                価格:¥5,280,000

                新作ストリームライナー 6902-1200 ムーブメント編

                【H.モーザー】 新作ストリームライナー 6902-1200 ムーブメント編


                新作ストリームライナー 6902-1200 文字盤・針編

                【H.モーザー】 新作ストリームライナー 6902-1200 文字盤・針編


                H.モーザーのWebカタログはこちら
                H.モーザー担当 新田

                TEL (087)864-5225

                お問合せ

                お問合せ

                      https://www.eye-eye-isuzu.co.jp/archives/37866

                            お問合せ

                            内容を確認してボタンを押してください。

                              送信しました。

                              通信中・・・

                              無金利クレジットシミュレート

                              【本当の私を見つけて】 H.モーザー エンデバー センターセコンド Ref.1200-0201


                              皆さまこんにちは。

                              アイアイイスズの山口です。

                               

                              スイスの出張日記も終わり「次は何について書こうかなー」と考えていますと、

                              店頭に「おっ」という商品を発見。エンデバーのセンターセコンドWGです。

                               

                              【商品名】エンデバー センターセコンド オートマティック

                              【品番】1200-0201

                              【定価】¥2,592,000-

                              【ケース径】40.0mm

                              【素材】18Kホワイトゴールド

                              【ムーブメント】自動巻き

                              【パワーリザーブ】72時間

                               

                              仕事モードから趣味のモードに入ってしまいそうなのを抑えつつ手に取ってみると、

                               

                               

                              うーん。美しい。。。

                              いや今のモーザーって文字盤にロゴ表記が無い「コンセプト」と言われるモデルが人気なのですが、

                              個人的にはこの特徴的なロゴ表記があるモデルも気品がある佇まいで大好物です。

                              しかもこのエンデバーのシリーズはケースが丸みを帯びててとても温かみのあるスタイルなのです。

                              これでサイズは40mmという絶妙なサイジング。

                               

                               

                              さらにケースの側面を見てみるときちんとくびれがあります。

                              この前見た心理学の本によると、男性にとっての腕時計は「女性」と同じ見方をするようです。

                              思わず納得してしまったのですが、このエンデバーって抜群のプロポーション。ナイスバディです。

                               

                               

                              色々な角度が見るフュメダイアルって凄く魅力的です。

                              時計に「ほら私ってこんな顔もできるのよ?」って言われているみたい。

                              それでいて文字盤はブルー(ファンキーブルー)なんですよ。。。

                              青って人に安心や安らぎを与えてくれると言われている色なんですが、

                              知的な人がなんかそっと横で見守っていてくれそうな感じです。

                               

                              と思ったのも束の間。

                              ベルトがクーズー(アフリカ地方にいるウシ科の動物)なんです。。。

                               

                              「あら?もしかしてお淑やかで滑らかなカーフなんて思ってました?私大人しいなんていいましたっけ?」

                              むー。そのギャップが堪りません。。。

                               

                               

                              はい。裏見ます。

                               

                              ムーブメントはもちろん完全自社開発のHMC200。

                              独自のシュトラウマンヘアスプリング搭載に72時間パワーリザーブ付き。

                              シンプルで簡略的に見えてハイスペックなムーブメントですね。

                              見た目はお淑やかで清楚なのに、ストラップはスパルタン、そして中身は真面目なんて

                              もう私にはお手上げです。

                              でもそんなミステリーで美魔女的な要素が自分を惹きつけて離さないんです。

                              ええんや。。。このままこの子にハマるしかないんや。。。

                               

                               

                               

                              そんな美魔女ちゃんにはきちんと綺麗なBOX(家)もご用意しております。

                              これぞまさしく箱入り娘!!

                               

                               

                              と、このブログを書きながら20代前半の頃の好みと変わってきたなーとつくづく実感。

                              昔はケースの角もエッジが立って、バーインデックス、クロノグラフという感じの

                              「シュッ」としたモデルが好きでしたが、今は40mmくらいの3針でケースも丸みがあって

                              アラビア数字といったなんというかセクシーで色気のあるモデルに目が惹かれます。

                               

                              そう考えると自分達の働いている環境はまあ誘惑ばかりですね。

                              あれもいい、これもいい。。。典型的なダメ人間の気がしますが今日も山口は頑張ります。

                               

                              気になればお問い合わせ下さいませ。

                               

                              山口

                              Tel…087-864-5225

                              Mail…商品のお問い合わせ、美魔女に振り回されたい方はこちらまで!!

                               

                               

                               

                               

                               

                               

                              TEL (087)864-5225

                              お問合せ

                              お問合せ

                                    https://www.eye-eye-isuzu.co.jp/archives/22619

                                          お問合せ

                                          内容を確認してボタンを押してください。

                                            送信しました。

                                            通信中・・・

                                            無金利クレジットシミュレート

                                            【スイス出張記録】H.モーザー ファクトリーツアー ~これこそがロマンなのかもしれない~


                                            皆さまこんにちは。

                                            アイアイイスズの山口です。

                                            この前の室屋さんによる「ブライトリングエアショー」凄かったですね!!

                                             

                                            もういい大人なのですが童心に帰った気分になり、更には実際のパイロットが着けているモデルを、

                                            自分達も手にすることが出来るというその事実対して、改めて「ロマン」を感じました。

                                             

                                            この「ロマン」ってよく考えればH.モーザーも同じなんですよね。

                                            一般のブランドでは行わない部品の製造や、それに伴う時計としての高い希少性。

                                            極め付けは休眠していたブランドが創業者達の子孫によって復活を遂げ現代に蘇るという

                                            何とも運命的なブランドヒストリー。

                                             

                                            今は便利な世の中ですから使いやすく安価な物はいくらでも買えます。

                                            ですが、本能に訴えかけてくるというか自分が惚れこんで買える物って年々少なくなってきている気がするんです。

                                             

                                            ここまでの出張記録

                                            ~ドイツでフライトキャンセル~編は ➡ こちら

                                            ~VERY RARE に込められたその思い~編は ➡ こちら

                                            ~私が「Mr.ヘアスプリング」です~編は ➡ こちら

                                             

                                            山口は時計以外に革靴も好きで、奥さんに「足は2本しかないのに4足歩行にでもなる気?」

                                            きついジョークを飛ばされながら集めています。

                                             

                                            「いやいや、全部手縫いで綺麗に仕上げられとんやで。修理やって出来るから長く使えるんですよ。」

                                            と説明しても奥さんからすると

                                            「無駄じゃない?機械使って安くすればいいやん。ガラパゴス諸島ででも作られとん?」

                                             

                                             

                                             

                                            …そうじゃない。

                                             

                                            世間一般的に無駄(むだ)と呼ばれているものは無駄(むだ)ではありません。

                                            僕はそれを無駄(こだわり)と呼びます。

                                             

                                            今回のH.モーザーのブログでは、特筆すべき「ビス」「ヒゲゼンマイ」「エスケープメント」

                                            中心に書きましたがそもそものムーブメントの地板の加工からして凄いです。

                                             

                                            初めはこのような大きな金属の塊が、

                                             

                                            1枚1枚丁寧に加工され、

                                             

                                             

                                            このような美しい地板が完成します。(ちなみにこの作業はワイヤー放電気という糸鋸のようなもので行われます。レーザーで素早くすることも可能なのですが美しい繊細な加工ができない為この時間のかかる技法になってしまうとのこと)

                                             

                                            さらに加工の間に削った金属片が機械の中に溜まってしまうので、

                                            合間で自分達の倍以上の大きさの機械を洗浄することで次に加工する物に傷がつかないようにしています。

                                             

                                            手を抜こうと思えばいくらでも抜けます。

                                            製造現場なんてお客様からは絶対見えない所ですし、そもそもファクトリーツアーで

                                            写真OKなブランドなんてありません。

                                             

                                            山口も何回も確認したんですよ。本当に大丈夫ですかって。

                                            いい所も悪い所も全部映りますし全部書きますよって。

                                             

                                            そしたらH.モーザーで働くスタッフ全員が、

                                             

                                            「僕たちに隠すことなんて何もない。全てを映してくれ」

                                             

                                            と口を揃えて言うんですよね。

                                             

                                            この自信の訳が全ての日程を終えた後によく分かりました。

                                             

                                            ここではたくさんの無駄(こだわり)が合わさってH.モーザーという名の作品が出来ています。

                                            それを手にすることは、時計をただ購入するということではなく、それに携わる全ての人に

                                            敬意を払うことであり自分もその一員になるということなんだ。

                                            そこの価値に対して人は魅了され「ロマン」を感じるのだと。

                                             

                                             

                                             

                                            今回でH.モーザーの出張日記は一旦終わりとさせて頂きますが、皆さまお楽しみ頂けましたでしょうか?

                                            このブログを通じて、少しでもH.モーザーの時計に対する熱い思いをお伝えすることができれば

                                            山口はとても嬉しく思います。

                                             

                                            H.モーザーはドイツの国境近くのシャフハウゼンに位置することからスイスでも

                                            異質な職人気質なブランドさんです。

                                            個人的にはドイツブランドも大好物なので、また機会ありましたらリポーターとして行ってみたいですね。

                                             

                                            最後はシャフハウゼンの風景をまとめましたのでそれを見ながらサヨナラとしましょう!

                                             

                                            【有名なライン川の滝 H.モーザーはこの水量に注目しダムを建設。シャフハウゼンの産業振興に努めました】

                                             

                                             

                                             

                                            【H.モーザーの功績を称えた銅像 いかにH.モーザーが国民に愛された実業家であったかが分かります】

                                             

                                             

                                             

                                            【今は博物館となっているH.モーザー邸】

                                             

                                             

                                             

                                            【日本では見ることの無い街並み 絵画をそのまま映し出したかのような美しさ】

                                             

                                            やっぱり時計はいいですね。

                                            これからも面白いと感じて頂ける記事を書いていきますのでどうぞよろしくお願い致します。

                                             

                                            <<弊社のH.モーザー商品ページはこちら>>

                                            <<待望の日本公式サイトOPENしました!!こちらもどうぞ>>

                                             

                                            山口

                                            Tel…087-864-5225

                                            Mail…商品のお問い合わせ、山口への応援メッセージはこちらまで!!

                                             

                                             

                                             

                                             

                                             

                                             

                                             

                                             

                                             

                                             

                                             

                                             

                                             

                                             

                                            TEL (087)864-5225

                                            お問合せ

                                            お問合せ

                                                  https://www.eye-eye-isuzu.co.jp/archives/20643

                                                        お問合せ

                                                        内容を確認してボタンを押してください。

                                                          送信しました。

                                                          通信中・・・

                                                          無金利クレジットシミュレート

                                                          【スイス出張記録】H.モーザー ファクトリーツアー ~私が「Mr.ヘアスプリング」です~


                                                          皆さまこんにちは。

                                                          先日、常連のお客様から、このブログについてお褒めの言葉を頂戴し舞い上がっている山口です。

                                                          いやね、自分としてはこのような

                                                          「普段お客様が知ることの出来ない裏側をたくさん記事にして楽しんで貰えたらなー」

                                                          という思いがあるのですが何分好き勝手書いているので当然不安もあります。

                                                           

                                                          長すぎて飽きないかな・・・?

                                                          説明は分かりやすいかな・・・?

                                                          どこに写真を配置しようかな・・・?

                                                          やっぱり長すぎて飽きないかな・・・?…etc

                                                           

                                                          その中で、お客様から頂くお褒めの言葉ってお調子者の山口からすると滅茶苦茶嬉しいんですよね。

                                                          本当にいつも皆さまありがとうございます。

                                                           

                                                          今回も題名からして押し出しの強い山口の性格が出てしまっておりますが、

                                                          ファクトリーツアーの目玉であります「ヒゲゼンマイの巻き上げ体験」を中心にレポートしていきます!!

                                                          【実際にヒゲゼンマイを巻き上げているところ。量産品ではなく自社で組み上げたヒゲゼンマイを使うメーカーはとても希少です】

                                                           

                                                          ここまでの出張記録

                                                          ~ドイツでフライトキャンセル~編は ➡ こちら

                                                          ~VERY RARE に込められたその思い~編は ➡ こちら

                                                           

                                                           

                                                          6月5日 ファクトリーツアー2日目

                                                           

                                                          この組立レポートを書いていく前にそもそも「ヒゲゼンマイ」って何?って方も多いのではないかと。

                                                          ヒゲゼンマイとは・・・

                                                           

                                                          このようなグルグル螺旋状に巻き上げられたパーツのことを指します。

                                                          ここで1番大事なこととして、このパーツは小さく圧縮されても大きく広がっても元に戻ろうとするバネのような力があるということです。

                                                           

                                                          このパーツは、さらに色々な部品を取り付けられ、

                                                           

                                                          このようなエスケープメントと言われる集合体になります。

                                                          これが時計に組み込まれると・・・

                                                           

                                                          こうなります。まずこれが大体の時計の基本構造ですね。(モーザーはかなり特殊で一般と違うところも多いのですが今は割愛)

                                                          次に説明しなければいけないのがこの「ヒゲゼンマイ」、パーツの外観や大きさは分かったけど何のためにあるの?ということですね。

                                                           

                                                          まず機械式時計の動き方ですが、分かりやすくいうとチョロQです。

                                                          そうです。引っ張ったらビューンと進むあのチョロQです!

                                                          【個人的な趣味がここで活かされるとは・・・】

                                                           

                                                          皆さんの機械式時計も同じです!!

                                                          巻き上げられたエネルギーがビューンと解放される力を使って時計が動いているのです!

                                                          ただチョロQはビューンで問題ないのですが・・・

                                                           

                                                           

                                                          時計はビューンでは困るのですよ。

                                                           

                                                           

                                                          お分かりの方多いと思いますがすぐ止まってしまいますからね。

                                                          じゃあどうしたらいいか考えた時に、蓄えられたエネルギーをビューンではなくゆっくり「小出し」にしてくれるパーツが必要なわけです。

                                                          エネルギーを開放しないようにストップさせることは簡単なんです。問題は開放したりストップしたり「小出し」にすること。

                                                          ここで活躍するのが!皆さん覚えていますか?

                                                          ヒゲゼンマイの特徴を。

                                                           

                                                          「このパーツは小さく圧縮されても大きく広がっても元に戻ろうとするバネのような力がある

                                                           

                                                          この均等に反復しようとする力を利用して、機械が動こうとするのをストップしたり開放したりするのがヒゲゼンマイの役割なんです。

                                                           

                                                          絵がなく文章だけで伝えるのは難しいですね。

                                                          不完全燃焼感は否めないですが、書き出すと夢の10000字を超えてきますのでここでやめておきます。

                                                           

                                                          兎にも角にも今日皆さんに覚えて頂きたいのが、「ヒゲゼンマイ」とその部品は人間でいうところの心臓部分であり、

                                                          ここが切れてしまったり不具合を起こすと時計としての機能を停止してしまう程重要な部品ということです。

                                                           

                                                           

                                                          それほどデリケートな部品ですから、当然一般的なメーカーは外部より部品を買って自前の時計に載せています。

                                                          むしろこれが普通のことなのですが、前回のブログでもお伝えした通りモーザーはこのヒゲゼンマイを自社で製造し組み立てている希少なブランドなのです。

                                                          当然、コストも時間も掛かります。なのになぜ自社製造に拘るか聞くと・・・

                                                           

                                                          一般的な時計ブランドが使うヒゲゼンマイはとても製品として安定していてコストも抑えられているよ。

                                                          ただ大量生産品の宿命として、そのクオリティに少しばらつきがでることがある。

                                                          時計が動作する上で1番重要な部分だからこそ自分達で作ることが重要だと考えたんだ。

                                                           

                                                          とのこと。この言葉だけでもモーザーの時計に対する情熱を深く感じます。

                                                          そんなモーザーの魂とも言える「ヒゲゼンマイ」ですがどのように作られているのでしょうか?

                                                          その製作について見ていきましょう。

                                                           

                                                          H.モーザーが誇るヒゲゼンマイ

                                                          まずモーザーのヒゲゼンマイですが太い金属を細く引き伸ばすところから始まります。

                                                          はじめに行うのは厚さ約0.6mm程の金属を3週間かけて0.107mmまで細く引き伸ばす作業。

                                                           

                                                          なぜこれだけ白、黒?と感じた方が多いかもしれないのですが、この冷却と潤滑を担う液体が少しショッキングなカラーになっておりまして。

                                                          オリジナルが見たい!という勇気ある方は私をお探しください。火曜、日曜でしたら元気に本店を駆け巡っておりますので。

                                                           

                                                          その次に、0.107mmから0.0863mmまで引き延ばします。

                                                           

                                                          黄色のベアリングにある細いワイヤーがヒゲゼンマイです。ここまで段階的に行う理由としては、

                                                          急な圧を加えると切れてしまう可能性が高いからとのこと。

                                                           

                                                          さらに!ここから0.0863mmまで伸ばしたものを0.04mmに伸ばし形状を整えます。

                                                           

                                                          やはり引き延ばしの作業にはかなりのエネルギーを使うことから、熱量が凄まじく冷却設備が必須になります。

                                                          写真の仕上げを行う部屋は、常時温度管理がされておりスタッフでも滅多に入ることが出来ないようです。

                                                          そんな屈曲を経てここまで細くなります。

                                                           

                                                          ちなみにこの素材自体にも並々ならぬ拘りがあり、

                                                          鉄、ニッケル、アルミニウム、チタン…etcといった8種類の合金を全て均等に配合し、

                                                          厳格に管理された温度で加熱を行うことで生まれる「PE4000」という超特殊素材を使用しております。

                                                           

                                                          恐らく、ここまでの製造に耐えられる素材はこのような特殊素材でないと成り立たないのでしょうね。

                                                          事あるごと全てに感動しっぱなしですが、皆さまここからです。

                                                          ここから!!ヒゲゼンマイを人間の手で巻き上げ、初めの画像で見た螺旋状の形状にしていくのですが、

                                                          これが難しいったらありゃしない!!

                                                           

                                                          体験で一人ずつ挑戦するも悪戦苦闘…

                                                          だれもが無理だと諦めかけたその時、それに立ち向かう1人の男がいました。

                                                          ここからはその1人の日本人の壮大な物語です。どうぞ「地上の星」を聞きながらご高覧くださいませ。

                                                           

                                                          私こそがMr.ヘアスプリングです!巻き上げ体験

                                                          まあ、ここまで多くの設備や技術力のご紹介をしていきましたが最後の巻き上げは手作業です。

                                                           

                                                          そう。シンプルに職人技なんです。この技術者が左手に持っているものを拡大すると

                                                           

                                                          こうなります。真ん中に4つ窪みがあるのですが、そこに各方向からヒゲゼンマイを通し手で機械を回すと

                                                           

                                                          このようにプロペラのように回転し最終的に

                                                           

                                                          こうなれば完成です。(画像がガビガビで申し訳ございません)

                                                          これを最終的にばらして使うので1度に4つのヒゲゼンマイが出来るということですね。

                                                          ひと通りの説明を受けた後、いよいよ我ら侍JAPANの挑戦が始まりました。

                                                           

                                                          トップバッターは今回最年少での出場です。はにかむ笑顔がチャームポイントのT君。

                                                          ・・・善戦するも惜しくも敗退!!

                                                           

                                                          よく見てみるとこのヒゲゼンマイよく折れるんですよね・・・

                                                          考えてもみれば厚さが0.04mmしかないですから無理もございません。

                                                           

                                                          私が行きましょう。

                                                          その声は!!果たして本当に同い年?奇跡のベビーフェイスIさん。

                                                          ・・・同じくゼンマイが曲がってしまい敗退!

                                                           

                                                          ロビン:「HaHa!!この作業は未だ日本人で誰もできたことないからね!!」

                                                           

                                                          そんなの無理に決まってるじゃないですか!!そもそも企画さんサイドにも問題があるんじゃないですか!!

                                                          こんなに恥ずかしめられたままでは日本に帰れっ…!!

                                                           

                                                          ぷぷっ

                                                           

                                                          今、笑いましたよね!?そんなに真剣な顔してますけど笑いましたよね!?

                                                          このままでは男が廃ります。アイアイイスズの看板を背負い山口行きます!!

                                                           

                                                          ・・・入らねぇー。

                                                          そもそも横からゼンマイを通すまでに器具に接触しているんだなこれ。

                                                          とりあえず横からまず器具にだけ通してみようか・・・

                                                           

                                                          ・・・1つ入ったぁ!!!!!!

                                                          落ち着け落ち着け。まだ一つ。ゆっくりと・・・

                                                           

                                                          4つ全部入りました!!

                                                          興奮気味にここからどうするの!?どうするの!?と聞きまくり最終的に回すと…

                                                           

                                                           

                                                          出来ました!!

                                                          日本人初の快挙です。こんなに嬉しかったのは高校生の時に友達に馬鹿にされ続けた逆上がりを習得した時以来ですね!!

                                                           

                                                          ロビン:「よくできたね。日本人で君が初めてです。ヤマグチさん」

                                                           

                                                          優しくそう語ってくれたロビンに向かい僕は

                                                           

                                                          山口:「ヤマグチ?ノンノン…」

                                                           

                                                           

                                                          「I am Mr.hairspring」

                                                           

                                                           

                                                          もう気分はアイアンマンです。あートニースタークもこんな感じだったのかと思うと凄く感慨深いものがありますね。

                                                           

                                                          帰って意気揚々と役員にこの事を報告すると

                                                           

                                                          「リップ(サービス)じゃない?」

                                                           

                                                          はい、聞かなかったこととします!!!

                                                           

                                                          とここまでが、モーザーのヒゲゼンマイ(英語でヘアスプリング)についての記事です。

                                                          次回はスイスの街並みとかこんなこともありました的なことを書いてまとめに入っていきたいと思いますので

                                                          どうぞご期待下さいませ。

                                                           

                                                          【スイス出張記録】H.モーザー ファクトリーツアー ~これこそがロマンなのかもしれない~はこちら

                                                           

                                                          山口

                                                          Tel…087-864-5225

                                                          Mail…メールでのお問い合わせはこちらからお願いいたします

                                                           

                                                           

                                                           

                                                           

                                                           

                                                           

                                                           

                                                           

                                                           

                                                           

                                                           

                                                           

                                                           

                                                           

                                                           

                                                           

                                                           

                                                           

                                                           

                                                           

                                                           

                                                           

                                                           

                                                           

                                                          TEL (087)864-5225

                                                          お問合せ

                                                          お問合せ

                                                                https://www.eye-eye-isuzu.co.jp/archives/20407

                                                                      お問合せ

                                                                      内容を確認してボタンを押してください。

                                                                        送信しました。

                                                                        通信中・・・

                                                                        無金利クレジットシミュレート

                                                                        【スイス出張記録】H.モーザー ファクトリーツアー ~VERY RARE に込められたその思い~


                                                                        皆さんこんにちは。山口です。

                                                                        前回は大変でしたね。ドイツに入ってからのフライトキャンセル、さらに朝5時にホテルを出発。

                                                                        覚悟はしていましたがなかなかハードな日程になりそうです。

                                                                        今回はいよいよシャフハウゼンのH.モーザー本社に入ります!!

                                                                         

                                                                        前回のブログ見れていないよ!!という方 ➡ こちらですよ!

                                                                        H.モーザー シャフハウゼンのファクトリー】

                                                                        シャフハウゼンの繁栄と産業振興に力を注いだ彼の精神は、今もなおこのファクトリーに受け継がれております。

                                                                        H.モーザーの歴史を理解する事は、シャフハウゼンの歴史に触れること。さあファクトリーに向けて出発です。

                                                                        H.モーザーのブランドについておさらいしたい方 ➡ こちらにどうぞ

                                                                         

                                                                        6月4日 ファクトリーツアー1日目

                                                                         

                                                                        朝5時、眠たい目をこすりながら7時間ぶりにフランクフルト国際空港に戻ってきました!!

                                                                        ここからチューリッヒまでは約1時間。そこからさらに1時間程車で移動しまして、

                                                                         

                                                                        やって参りました!!シャフハウゼン!!

                                                                         

                                                                        まずは昨日からお世話になるはずだったホテルに荷物を置き…

                                                                         

                                                                        すぐに着替えをすませ車に乗ります。

                                                                         

                                                                        ここから揺られること15分

                                                                         

                                                                         

                                                                        ついに到着しました!!H.モーザーファクトリーです。

                                                                        H.モーザーの時計に関する部品開発、設計、組立は全てこのファクトリーで行われております。

                                                                         

                                                                        早速部屋に入り座学から開始。

                                                                        説明してくれるのは今回のファクトリーツアーの案内人でもありますMr.ロビンです。

                                                                         

                                                                        突然ですが皆さんはH.モーザーのロゴの下に「VERY RARE」という表記が入っているのをご存じですか?

                                                                        実はこの「VERY RARE」には大きな意味が込められております。

                                                                        その意味とは・・・

                                                                         

                                                                        ①企業としての姿勢と誇り

                                                                        ②真のマニュファクチュールとしての矜持

                                                                        ③エンドユーザーに対する希少性

                                                                         

                                                                        この3つの柱こそが今日のH.モーザーの礎を築きあげてきました。

                                                                         

                                                                        ①企業としての姿勢と誇り

                                                                         

                                                                        ここをご説明する上で欠かせない点が、まずH.モーザーはスイス時計業界において数少ない独立した企業であること。

                                                                        そしてそれを手掛けるのがMELBホールディングスCEOのエドゥアルド・メイラン氏であるということです。

                                                                         

                                                                        エドゥアルド氏はジュウ渓谷の名門時計一族の出身であり、彼の父はかつてオーデマ・ピゲの代表を務めたアンリ・メイラン氏

                                                                        そしてロシアで休眠前のH.モーザーのビジネスをしていたオクターブ・メイラン氏の曾孫になります。

                                                                         

                                                                        かつてのH.モーザーはハインリッヒの没後、後継者に恵まれず、社会情勢の変化、1970年代のクオーツショックにより休眠状態に入ります。

                                                                        前述のオクターブ・メイラン氏も、ハインリッヒによって任されたロシアでのビジネスが1917年に起こった「十月革命」を受け活動停止を余儀なくされました。

                                                                         

                                                                        モーザー家とメイラン家。2つの家が築き上げたブランドは長い冬の時代に入りますが、両家が遺した企業家精神は忘れられてはいませんでした。

                                                                         

                                                                        2005年に創業者の子孫達の手によって復活を遂げ、2012年経営再興の指揮を任されたのが、当時アンリ・メイラン氏率いるMELBホールディングス。

                                                                         

                                                                        永い時を経て再び、メイラン家にH.モーザーが戻ってきたのです。

                                                                         

                                                                        現在はエドゥアルド氏がCEOを務める中、どこの資本にも属さない独立したブランドとして経営しております。

                                                                         

                                                                        大量生産が難しい時計業界において、大手資本に入って運営を行うことはとても合理的ではあると思うんですよね。

                                                                        潤沢な資金の上で経営が出来ますし、グループ内で技術提供だって行えます。

                                                                        ただエドゥアルド氏は、誰の指示でもなく自分達が良いと思ったものを作る。ブランドのアイデンティティを守る。

                                                                        これこそが自分たちの誇りであり、何にも代えがたい希少なものだと考えております。

                                                                         

                                                                        ②真のマニュファクチュールとしての矜持

                                                                         

                                                                        H.モーザーは自社でムーブメントを開発・製造が出来るブランドです。このようなブランドを「マニュファクチュール」

                                                                        表現することが多いのですが、この「マニュファクチュール」の基準は線引きがなく曖昧になってしまうこともしばしば。

                                                                        しかしH.モーザーは、同じ社屋内に「プレジション・エンジニアリング」という姉妹会社を構え、そこで時計の「ヒゲゼンマイ」

                                                                        「部品に使われるビス」、「エスケープメント(時計の作動を司る脱進機と調速機)」までを自分達で製造しております。

                                                                           【自社内に構えられた姉妹会社であるプレシジョン・エンジニアリング】

                                                                         

                                                                        【プレシジョン・エンジニアリングで作られるビス】

                                                                         

                                                                        【加工される前のヒゲゼンマイ】

                                                                         

                                                                        【全ての部品が1つになって出来たエスケープメント。まさに小宇宙といっても過言ではありません】

                                                                         

                                                                        ここまでの部品を自社で製造するブランドが他にありますでしょうか・・・

                                                                        この技術力は他のブランドから非常に大きな評価を受けており、H.モーザーだけでなく、25社以上もの時計ブランドにサプライヤー

                                                                        として供給をしております。なぜここまでするのかとロビンに聞くと・・・

                                                                         

                                                                        「だってマニュファクチュールだもん」

                                                                         

                                                                        すごくシンプルな回答で面喰いましたが、その意識の高さと自負に逆に凄みを感じてしまいました。

                                                                         

                                                                        ③エンドユーザーに対する希少性

                                                                         

                                                                        ここまでご説明をしていくとH.モーザーがいかに、時計製造に対して愚直に向き合っているかご理解頂けるのではないかと思います。

                                                                        ムーブメントのみならず、その部品までを自分達で製造するブランド。予想はつくと思うのですが当然大量生産は出来ません。

                                                                         

                                                                         

                                                                        皆さまが想像する最も有名な時計ブランドは年間に100万本を超える生産を行います。

                                                                        それに比べてH.モーザーの年間生産本数は約1500本。

                                                                         

                                                                        そのうちの1本をお客様のもとに届けることが出来る。

                                                                        それこそが奇跡でありまさに「VERY RARE」なのです。

                                                                         

                                                                         

                                                                         

                                                                        なんとかまとめたとつもりが、今回も2000字を超えてしまいました。

                                                                        たぶんなんの意識もせず書き続けると、5000字ぐらい超えそうなので気を付けなければ・・・

                                                                         

                                                                        次回はファクトリーツアーの目玉!!

                                                                        私がロビンから「Mr.ヘアスプリング」の称号を頂いた、ヒゲゼンマイの巻き上げ体験のレポート記事にしたいと思います。

                                                                         

                                                                        こうご期待くださいませ。

                                                                         

                                                                        山口

                                                                        Tel…087-864-5225

                                                                        Mail…商品のお問い合わせ、山口への応援メッセージはこちらまで!!

                                                                         

                                                                        他にもこんな記事を更新しております!!

                                                                        【NEW】2019年7月13日 【スイス出張記録】H.モーザー ファクトリーツアー ~これこそがロマンなのかもしれない~

                                                                        2019年7月4日   【スイス出張記録】H.モーザー ファクトリーツアー ~私が「Mr.ヘアスプリング」です~ 

                                                                        2019年6月28日 【スイス出張記録】H.モーザー ファクトリーツアー ~ドイツでフライトキャンセル~

                                                                         

                                                                         

                                                                         

                                                                         

                                                                         

                                                                         

                                                                         

                                                                         

                                                                         

                                                                         

                                                                         

                                                                         

                                                                         

                                                                         

                                                                         

                                                                         

                                                                         

                                                                         

                                                                         

                                                                         

                                                                        TEL (087)864-5225

                                                                        お問合せ

                                                                        お問合せ

                                                                              https://www.eye-eye-isuzu.co.jp/archives/19967

                                                                                    お問合せ

                                                                                    内容を確認してボタンを押してください。

                                                                                      送信しました。

                                                                                      通信中・・・

                                                                                      無金利クレジットシミュレート