皆さまこんにちは。
アイアイイスズの山口です。
実は今月8月で自分が入社してちょうど4年となります。
この4年で得たものといえば、お肌のたるみと言うことを聞かないわがままボディ、
足りないものと言えば、落ち着きと我慢強さ。山口はここからの自分が不安で仕方ありません。
そんななか、昨日のブログでも書きましたが最近の自分の好みは3針で丸っこくて40mmぐらいの
アラビア数字の時計です。さらにその中でもモーザーとかモリッツグロスマンといったマニアックな
ブランドに目を奪われることが多く、いつも店内の巡回と称し自分が欲しい時計を見定めたりしているのですが。。。
。。。山口はとんでもないものを見つけてしまったのかもしれない。
しかもモーザーでもモリッツでもない。完全にノーマークだった。。。今日はそんな内容です。

ことの発端はいつも通り店内を巡回していた時でした。
なんか良い物ないかなーと思いながらいつも通りのコースを通り、欲しいモデルたちの前で、
宝くじがあたりますようにとお祈りを捧げます。そしてまた持ち場に帰ってくると自分の2つ上の先輩が
なんか持ってる。。。これからインスタとブログで紹介していくんだよーとの事。
ほーんと思いながら手にしてみると、

ズキュン。
私のハートはいとも簡単に射抜かれてしまいました。この出会ったばかりの彼女によって。
高鳴る胸の鼓動を抑えつつブランドを確認すると。。。
パルミジャーニですか!!

【商品名】トリック カリテフルリエ
【品番】PFC422-1600100-HA1441
【定価】¥2,764,800-(税込)
【ケース径】40.8mm
【素材】18Kローズゴールド
【ムーブメント】自動巻き
【パワーリザーブ】55時間
それにしても、なんと上品で美しく手が込んだ時計なんでしょうか。
思わず見入ってしまい息をするのを忘れるぐらい。

実はパルミジャーニ・フルリエの傘下には、ダイヤル、ケース、ムーブメント、ヒゲゼンマイ、
エスケープメントを作る会社が存在しており自社で時計を製造する正真正銘のマニュファクチュール。
しかもその各分野のクオリティが飛び抜けて素晴らしいんです。
【以下パルミジャーニ傘下の部品製造会社】
ダイヤル(文字盤):「カドランス&アビヤージュ社」
時計の文字盤は1番の個性と捉え、基礎にあるのは手作業のノウハウと精密な作業。
ギョーシェ彫り、サンドブラスト仕上げ、サテン仕上げ、アジュラージュ加工、防食加工、梨地仕上げなど、
さまざまな装飾技法をマスターした職人が在籍。

ケース:「レ アルティザン ボワティエ社」
形状を複雑にすると防水性を損ねる可能性がある。ただ実用性ばかりを突き詰めると時計に美しさが宿らない。
時計はいろいろな相反する案件を融合させてその形を成しているのですが、それにはレベルの高いノウハウを
有する必要があることは皆さま周知の通りですね。
「レ アルティザン ボワティエ社」のケーシング技術は業界内で高い評価を受けており、
キングオブダイヤモンド「ハリーウィンストン」の時計ケースもここで作られております。


ムーブメント:「ヴォーシェ・マニュファクチュール・フルリエ社」
多くの高級時計メーカーのムーブメントも手掛ける名門マニュファクチュール。
リシャールミルのムーブメントや最近だとゴリラウォッチのドライブもこのヴォーシェとの共同開発ですね。
もともとはパルミジャーニの製作部門だったのですが、2003年に他社への供給も行う
高級ムーブメントメーカーの顔を持つように。

極め付けはストラップが「エルメス製」なんです。
革靴が好きな人は良くご存じだと思うのですが、この世の中で取れる最高の革というのは
全てエルメスに供給されるようになっております。
そのエルメスが唯一、自社の革を時計ベルトとして使用することを許したのが
「パルミジャーニ・フルリエ」1社のみ。

改めて見直してもこんなに完成度の高い時計があるのかと驚かされます。
またここまでしてもまだパルミジャーニは物足りなかったんでしょうね。
時計をCOSC(クロノメーター規格)に通した後、自社が発案した品質検査機関である
「カリテフルリエ財団」に時計の品質、精度が高い水準であるという認証を得るよう依頼。
カリテフルリエとは?
高級時計には一定の品質基準をクリアした時計だけに与えられる特別な称号があります。
有名どころで言えば、「クロノメーター規格(COSC)」、「ジュネーブシール」でしょうか。
近年は、GPS時計や電波時計が普及している影響で、時間がずれることなく正確に動き続けることが
当然とされていますが、機械式の時計でその性能を維持するということは非常に高い技術力を要します。
その為に機械式の精度を含めた品質向上の動きが各ブランドに見られ初め、様々な規格が作られるように
なりました。この「カリテフルリエ」もその1つです。

2004年に創業者であるミシェル発案のもとスイスのフルリエに工房を置く、ショパール、パルミジャーニ、
ボヴェ等民間3社が共同で立ち上げた規格でして、数ある認定制度のなかでも最も厳格であることで知られています。
その認定を受ける為には、
①ブレスレット・クラスプ以外がスイス国内で製造された時計であること
②COSCによるクロノメーター検査に合格
③「クロノフィアブル・テスト」と呼ばれる耐久性、耐磁性、耐水性を検査するテストをクリア
④完成した時計を実際の着用に近い状態の下で、日差0~+5秒以内に収めること
これに全てクリアした時計だけが「カリテフルリエ」の称号を得ることが出来ます。
恐らく時計界の規格としては、1.2を争う程厳格な制度であり、これこそ「カリテ・フルリエ」の
称号を得た時計は世界でも屈指の品質を持つと言われる所以です。
さらにフルリエ地方に工房があるブランド以外ではあまり見ない為、
マニアックな時計ファンでないとこの規格を通した時計を手に入れることは難しいでしょう。
そんな物にココロを奪われてしまった自分。
よく人からも「そこを好きになる?」と言われるほどコアなブランドが好みですが、
このパルミジャーニは衝撃的でしたね。
この色違いもあるのでまた時間あるときにご紹介して行きたいと思います。
気になる方いればお問い合わせ下さいませ。
山口
Tel…087-864-5225
Mail…商品のお問い合わせ、コアな時計が好きな方はこちらまで!!