【スイス出張記録】H.モーザー ファクトリーツアー ~VERY RARE に込められたその思い~


皆さんこんにちは。山口です。

前回は大変でしたね。ドイツに入ってからのフライトキャンセル、さらに朝5時にホテルを出発。

覚悟はしていましたがなかなかハードな日程になりそうです。

今回はいよいよシャフハウゼンのH.モーザー本社に入ります!!

 

前回のブログ見れていないよ!!という方 ➡ こちらですよ!

H.モーザー シャフハウゼンのファクトリー】

シャフハウゼンの繁栄と産業振興に力を注いだ彼の精神は、今もなおこのファクトリーに受け継がれております。

H.モーザーの歴史を理解する事は、シャフハウゼンの歴史に触れること。さあファクトリーに向けて出発です。

H.モーザーのブランドについておさらいしたい方 ➡ こちらにどうぞ

 

6月4日 ファクトリーツアー1日目

 

朝5時、眠たい目をこすりながら7時間ぶりにフランクフルト国際空港に戻ってきました!!

ここからチューリッヒまでは約1時間。そこからさらに1時間程車で移動しまして、

 

やって参りました!!シャフハウゼン!!

 

まずは昨日からお世話になるはずだったホテルに荷物を置き…

 

すぐに着替えをすませ車に乗ります。

 

ここから揺られること15分

 

 

ついに到着しました!!H.モーザーファクトリーです。

H.モーザーの時計に関する部品開発、設計、組立は全てこのファクトリーで行われております。

 

早速部屋に入り座学から開始。

説明してくれるのは今回のファクトリーツアーの案内人でもありますMr.ロビンです。

 

突然ですが皆さんはH.モーザーのロゴの下に「VERY RARE」という表記が入っているのをご存じですか?

実はこの「VERY RARE」には大きな意味が込められております。

その意味とは・・・

 

①企業としての姿勢と誇り

②真のマニュファクチュールとしての矜持

③エンドユーザーに対する希少性

 

この3つの柱こそが今日のH.モーザーの礎を築きあげてきました。

 

①企業としての姿勢と誇り

 

ここをご説明する上で欠かせない点が、まずH.モーザーはスイス時計業界において数少ない独立した企業であること。

そしてそれを手掛けるのがMELBホールディングスCEOのエドゥアルド・メイラン氏であるということです。

 

エドゥアルド氏はジュウ渓谷の名門時計一族の出身であり、彼の父はかつてオーデマ・ピゲの代表を務めたアンリ・メイラン氏

そしてロシアで休眠前のH.モーザーのビジネスをしていたオクターブ・メイラン氏の曾孫になります。

 

かつてのH.モーザーはハインリッヒの没後、後継者に恵まれず、社会情勢の変化、1970年代のクオーツショックにより休眠状態に入ります。

前述のオクターブ・メイラン氏も、ハインリッヒによって任されたロシアでのビジネスが1917年に起こった「十月革命」を受け活動停止を余儀なくされました。

 

モーザー家とメイラン家。2つの家が築き上げたブランドは長い冬の時代に入りますが、両家が遺した企業家精神は忘れられてはいませんでした。

 

2005年に創業者の子孫達の手によって復活を遂げ、2012年経営再興の指揮を任されたのが、当時アンリ・メイラン氏率いるMELBホールディングス。

 

永い時を経て再び、メイラン家にH.モーザーが戻ってきたのです。

 

現在はエドゥアルド氏がCEOを務める中、どこの資本にも属さない独立したブランドとして経営しております。

 

大量生産が難しい時計業界において、大手資本に入って運営を行うことはとても合理的ではあると思うんですよね。

潤沢な資金の上で経営が出来ますし、グループ内で技術提供だって行えます。

ただエドゥアルド氏は、誰の指示でもなく自分達が良いと思ったものを作る。ブランドのアイデンティティを守る。

これこそが自分たちの誇りであり、何にも代えがたい希少なものだと考えております。

 

②真のマニュファクチュールとしての矜持

 

H.モーザーは自社でムーブメントを開発・製造が出来るブランドです。このようなブランドを「マニュファクチュール」

表現することが多いのですが、この「マニュファクチュール」の基準は線引きがなく曖昧になってしまうこともしばしば。

しかしH.モーザーは、同じ社屋内に「プレジション・エンジニアリング」という姉妹会社を構え、そこで時計の「ヒゲゼンマイ」

「部品に使われるビス」、「エスケープメント(時計の作動を司る脱進機と調速機)」までを自分達で製造しております。

   【自社内に構えられた姉妹会社であるプレシジョン・エンジニアリング】

 

【プレシジョン・エンジニアリングで作られるビス】

 

【加工される前のヒゲゼンマイ】

 

【全ての部品が1つになって出来たエスケープメント。まさに小宇宙といっても過言ではありません】

 

ここまでの部品を自社で製造するブランドが他にありますでしょうか・・・

この技術力は他のブランドから非常に大きな評価を受けており、H.モーザーだけでなく、25社以上もの時計ブランドにサプライヤー

として供給をしております。なぜここまでするのかとロビンに聞くと・・・

 

「だってマニュファクチュールだもん」

 

すごくシンプルな回答で面喰いましたが、その意識の高さと自負に逆に凄みを感じてしまいました。

 

③エンドユーザーに対する希少性

 

ここまでご説明をしていくとH.モーザーがいかに、時計製造に対して愚直に向き合っているかご理解頂けるのではないかと思います。

ムーブメントのみならず、その部品までを自分達で製造するブランド。予想はつくと思うのですが当然大量生産は出来ません。

 

 

皆さまが想像する最も有名な時計ブランドは年間に100万本を超える生産を行います。

それに比べてH.モーザーの年間生産本数は約1500本。

 

そのうちの1本をお客様のもとに届けることが出来る。

それこそが奇跡でありまさに「VERY RARE」なのです。

 

 

 

なんとかまとめたとつもりが、今回も2000字を超えてしまいました。

たぶんなんの意識もせず書き続けると、5000字ぐらい超えそうなので気を付けなければ・・・

 

次回はファクトリーツアーの目玉!!

私がロビンから「Mr.ヘアスプリング」の称号を頂いた、ヒゲゼンマイの巻き上げ体験のレポート記事にしたいと思います。

 

こうご期待くださいませ。

 

山口

Tel…087-864-5225

Mail…商品のお問い合わせ、山口への応援メッセージはこちらまで!!

 

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2019年7月4日   【スイス出張記録】H.モーザー ファクトリーツアー ~私が「Mr.ヘアスプリング」です~ 

2019年6月28日 【スイス出張記録】H.モーザー ファクトリーツアー ~ドイツでフライトキャンセル~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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