ランゲ&ゾーネ History - 動乱期

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動乱期
 

第一次世界大戦の勃発は、高級時計の市場に大きな打撃を与えました。この困難な時代をA.ランゲ&ゾーネが乗り越えることができたのは、精度の高い軍用マリンクロノメーターの製作によるところが少なくありません。1919年にエミール・ランゲが現役を引退すると、彼の息子たちが事業を引き継いで盛り返しを図り、会社は再び全盛期の姿を取り戻しました。

 しかし、間もなく経済復興への期待を無惨にも打ち砕く世界大恐慌が始まったのです。それでも、ランゲの懐中時計には長年培ってきた極めて高い評価があり、高精度な時間計測を可能にするさまざまな特殊技術が備えられていたことが幸いしました。国内外で名門マニュファクチュールが次々と閉鎖されていく中、ランゲにはまだ事業を維持していくだけの余力が残されていたのです。

 第二次世界大戦が始まる直前のこと、ウォルター・ランゲも先代たちと同じ道に進むことを決意して、時計職人の見習いとして勉強を始めました。しかし不幸にも、終戦前日のロシア軍による空襲で、ランゲの本社工場が爆撃を受けてしまいます。そのとき彼は、建物がほぼ全壊してしまう様子を、ただ見ているしかなかったのです。
 それから3年が経った1948年4月のこと、東ドイツの共産政権により会社は国有化されてしまいます。こうして遂に、過去100年にわたって世界の羨望を集めた栄光の名が、もはや時計の文字盤に刻まれることはなくなり、"A.ランゲ&ゾーネ"は、伝説のブランドとなってしまったのでした。

 
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