ランゲ&ゾーネ History - 科学者 リヒャルト・ランゲ

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科学者 リヒャルト・ランゲ
 

 時計開発の歴史の中で、機械式時計の性能を向上させるための手段が、単なる試行錯誤に過ぎなかったという例は、決して少なくありません。それぞれの時代において、最先端をゆく科学技術研究の成果を、時計機構の開発にも応用するだけの力量を持った時計師というのは、ほんの一握りしかいませんでした。その一人が、アドルフ・ランゲの長男リヒャルト・ランゲです。

 生涯を通じて時計技術の分野における科学的研究に力を注いだ彼は、高齢になっても時代を先取りするような新技術の開発に励み、その成果が現在の精密時計製造に大きな影響を及ぼしているものもあります。リヒャルト・ランゲの発明による特許および実用新案の数は、全部で27件にも上ります。

 リヒャルト・ランゲが開発した技術のなかで最も重要なものが、1930年に彼が「時計ゼンマイ用金属合金」という名称で出願した特許第529945号に記載されています。リヒャルト・ランゲは、それまでヒゲゼンマイに使われていた合金の品質を大幅に改善する方法を発見したのです。合金にベリリウムを加えることで、温度の変化と磁場による影響を受けにくくなり、さらに弾性と硬度も向上するというものでした。

 リヒャルト・ランゲは、特許が認可された二年後にこの世を去り、発明を自らの手で実用化することはできませんでしたが、今日でも高品質の機械式時計に使用されている合金の成分配合が確立されるに至ったのは、彼の功績によるところが非常に大きいのです。

 
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